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ちしきの金曜日
 
酔拳deコテンパン

さて、このページから体験レポートに移る訳だが、その前に告白しておかなければならないことがある。

筆者は運動が出来ないのだ。中学時代から文化部に所属し、高校の3年間は体育の授業はほとんどサボり倒した。
自動車免許を取得するのに一年かかったといえば、筆者の運動神経がどの程度のものかおおよそ見当がつくだろう。

そんな運動神経をカバーするため、せめてTシャツだけでも強そうなものを着ようと思っていたのだが、間違えてレディオヘッドのTシャツを持ってきてしまった。酔拳の前ではどう考えても非力過ぎなレディオヘッド。しかし、中学生の頃は運動ができないとモテないという不文律がある中、筆者の寂しい心を埋めてくれたのが下のTシャツのバンド、レディオヘッドだったである。

そんなバンドのTシャツに身を包み、酔拳を会得することによってモテなかったあの頃の過去を清算し、文系男子の底力を見せつけてやろう!


Tシャツは弱そうだが構えてみると…。 (マウスオーバーで画像が変わります)

この方が日本の酔拳の第一人者、龍飛雲氏(本名は藤田さん)。
こんな風におじぎをして始める。

まずは柔軟体操から

今日、この道場に来ている生徒は10人ほど。今回はその中に混じらせていただくことになる。 左の写真が、今回酔拳をご指導くださる龍飛雲先生。どことなくジャッキーの師匠に似ているような気がする(特に目鼻立ちやヒゲ具合など)のは、恐らく筆者が酔拳を見過ぎたせいで実際は全然似ていませんよ、と、とりあえずは書かせていただくことにしよう。

道場に通っている皆さんと一緒に礼をして、いよいよ練習開始である。

酔拳に限らず、中国拳法は身体の柔軟さが重要らしく、念入りに柔軟体操をする。

柔軟体操なんか楽勝だろうと高をくくっていたのだが、 考えてみれば筆者は前屈ができないほど身体が堅い。そこで、道場の方がふたりがかりで柔軟体操を手伝ってくれたのだが……。

とりあえず、写真をお見せしよう。

このように柔らかくまげたい。
こんな感じで柔軟を手伝ってもらうのだが…。
普段伸ばさないところを強引に伸ばしているためものすごく痛い(それでも前屈はできてない)。
柔軟体操の時点で既にくたびれている筆者。

いくらなんでも柔軟くらいで痛がりすぎだ。 (マウスオーバーで画像が変わります)

左の人と比べると筆者の固さが分かる。

たかが柔軟と思いきや、やはり中国拳法だけあり生易しいものではなかった。

例えば右足の筋を強引に伸ばせば左の脇腹が痛くなるというように、人体には様々な筋があり、それらがお互いに作用しあっているということをこの柔軟で学ぶことが出来た。 さすがは中国拳法である。

実際にはこの時点で「もう無理ダヨ……」と筆者の心の声が聞こえたのだがそれは敢えて無視することにして、続いては中国拳法の基本の型を教えていただくことになった。


 

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