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特集


ちしきの金曜日
 
週末の夜はフリーマーケットへ


ハンビーは夜こそ本領発揮

そしてなんといってもここハンビーのナイトマーケットは日が暮れてからが本番だ。暗くなるにつれてお客が次から次へとやってきて、店と店との間を歩くことすら難しくなる。周辺の道にも人が溢れ帰り、大渋滞が巻き起こる。週末の夜に車でハンビーを通り抜けようなんて思うと大変なことになる。

夜になると一気に活気が増します
どこが道なのか店なのかわからない状態に
犬とか、あと見たこともないような毛だらけの動物とかが売られていました
筆者も子供も興味津々
赤ちゃんは一時置かれていただけ。売ってはいません
楽器を弾いてお客を集める人。本職はアクセサリー販売


勝手に出店すると警察に「帰りなさい」と注意されます

勝手に出店しては困ります

フリーマーケットを出店してもよい場所というのは決まっていて、ちゃんと出店料を払って場所を借りることになっている。しかし空きの場所がないのか、それともはじめから借りる気がないのか、普通の道端で出店しちゃってる人達もたくさんいる。

こうなってくると車道も歩道も出店者と歩行者とで収集の付かない状態になり、警察が出てくることになる。

「ここは一般道です。出店禁止です。すぐに荷物をまとめて帰りなさい」

警察が来るとさすがにみんな荷物をまとめて散り散りに去っていくが、少しして警察がいなくなるのを見計らい、また同じところで店を構えだす。もうきりがない。


だけど暗くなるとそこらじゅうで出店。ペンライトの明かりを頼りに売りさばきます
正規のフリーマーケットゾーンと違い、道端なので電気もない。出店者はペンライトを持参しており、商品を照らしながら道行く人に声をかける。

「このシャツ超よくないっすか」
「何色ですか」
「黒・・いえ青です。100円です」

もう暗いので色もよくわからないのだ。ここではさわり心地がすべての判断基準となる。

中に路肩に普通に座ってポケットの中身を並べている人がいた。財布、キーホルダー、被っていた帽子、付けていた時計。全部売っている。一体彼に何があったのだろうか。


喧騒の中マーケットは続きます

こんな具合に、夜になるとフリーマーケットは一気に盛り上がる。そしてこのままのテンションを保ちつつ夜の9時か10時頃まで混雑は続く。

夜が更けると商品がだいたいさばけた出店者はうれしそうに帰り支度をし、まったく売れなかった人もまた、どこか楽しそうに店をたたむ。毎回お客として行っている筆者も、その楽しそうな出店者の顔を見ると身の回りのものを売りたくなってしまうのだ。

こうしてナイトマーケットは新しい出店者を生み出し、ここまで大きく発展してきたのだろう。これからもハンビーからは目が離せない。



今夜も大漁です

毎週末が楽しみです

筆者は実際、沖縄に住み始めてから近所ということもありずいぶんとハンビーナイトマーケットを利用させてもらっている。なにしろ安いし面白いのだ、それに勝る買い物があるだろうか。

この日筆者が買ったもの。

・みかん(200円)
・たまねぎ(100円)
・メロンパン(130円)
・CD5枚(250円)
・Tシャツ(1000円を値切って50円)

これだけ買って1000円以下なのだ。一度味を占めると止められませんよ。



 

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