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ひらめきの月曜日
 
スナックの看板に思いをはせる

繁華街。通りの入り口から眺めると、ずらっと並ぶビルには上から下まで長い看板がくっついている。スナックの名前がギッシリ書いてあるあれだ。

あの看板のすし詰め感にはずっと心奪われてきた。奔放すぎるスナックの名前たちが一堂にかいする看板。細かい文字で、なんだか読み出がありそうだ。

今回はそんなビルのスナックの名前をじっくり読み込んでみました。

しかし! 途中で事態は急展開。街の看板を眺めるだけでなく、スナックの名前に対するロマンを追い求めることに!

(text by 古賀 及子



ズバーっと看板が並ぶゾーンへ

横だとカメラのフレームにおさまらない

写真1

見えない部分は双眼鏡でチェック

スナックの名前で溢れていくメモ

スナック、クラブといえば銀座

スナックの名前満載のあの細長い看板を求め、「そうゆうの、いっぱいありそう」というイメージだけで銀座へやって来た。

新橋に近い銀座の七丁目から八丁目にかけてはクラブやスナックの密集地帯であり、数寄屋橋通りには名店が軒を連ねる、と、むかし男性週刊誌で読んだのを思い出したのだ。しょっぱなから情報源が聞きかじり。しかも聞きかじった情報丸飲み。大丈夫か。

クラブやスナックはほとんど行ったことがない私だ。それだけに、スナックに対しては完全におのぼりさんである。うっかりカモにもなりかねない。夜ではなく昼間に来ておいてよかった。

きょろきょろ歩きながら六丁目を抜けて七丁目に入ると、とたんにお目当てのスナックすし詰め看板が次々に現れ始めた。おお、週刊誌に書いてあった通りだ! わーい!

 

見物開始

いや、もう見応え、読み応えありまくり。右に曲がっても左に曲がってもスナックの並んだ看板だらけだ。広い道路も狭い小道も、だいたい5階から7階建てのビルに上から下までスナックの名前がギッシリの看板がくっついている。
おおー、と見上げて眺める。ビルにもよるが、ワンフロアに3軒から多いところだと10軒以上のスナックが入っているようだった。で、その全部の名前が看板に書いてあるため、看板も頂上になると文字がかなり小さくて読みづらい。看板としてこれでいいんだろうか。よっぱらったお父さん方が目印にできるとは思えないぞ。

今日はそんな普段看板として機能しているのか疑わしい文字を読んであげよう。読んで、名前を片っ端からメモに書き付けていくことにした。

例えば「写真1」
上から、花くらぶ、華れん、cava、コスモ、りえ、ELTE、まじょりてぃ、CREST、良夏、らくーん、クラブ伽羅、クレオパトラ、小輪(こりん)、妙音、パンドラ、ツードス、J・Five、ジャスミン………ええと、まだ続きます。

kahara、小雅、poppy、撫養、メンバーズM、一休、せれす、クレッシェント、21、すみれ、アプリコット、らん、銀座レーヴ、メンバーズみこ、クラブマミーキャッツ、Thirty three、Aあまの、黒美人、牡丹、カルーセル、きらら、花や、aruQ、石蕗、vivace、………いや、それがまだ続くんです。

Little Bear、クリオネ、和、花水木、グレイス、松本糸舗、ロッサ、京林、彩(いろどり)、百合、くらぶ今野、プロローグ、ネスコ、朱鷺、てぃーあっぷ、蘭、cava、フリージア、プチ花や、ローズマリー、菊殿、ふろーら、ベルローラ

以上。なにせ一列に3軒分が21行。イコール63軒分のスナックの名前が搭載されている。つまり63人のママがこのビルにはいるのだ。銀座のママで学校の教室がぎゅうぎゅうである。

しかも63軒スナックがあるということは、63軒分常連の社長さんがいて、63軒分ちょっとした有名人がいて、63軒分不倫話とか武勇伝みたいなエピソードもあるはずだ。スナックの看板を通して実感される知らない大勢の人の人生。

想像をふくらませながらビルごとに立ち止まって名前を夢中で書き付けていたら、1時間経過しても通りを20メートルぐらいしか進んでいなかった。メモ帳はどんどんスナックの名前で溢れていく。あくまでも印象なのですが、特徴をまとめてみました。


不動産屋さんも「バー」「スナック」情報が充実 普通の住宅案内図だが、ギッシリのスナック名がここにも(マウスオンで写真かわります)


ズバーっと看板が並ぶゾーンへ

銀座のスナックの名前特徴メモ

・花の名前がとにかく多い。1つのビルに2〜3軒はある。とくに多いのは「さくら」
・外国語の平仮名表記無法地帯ぶり
 EX.「まじょりてぃ」「じょいふる」
・ゴルフにまつわる名前多し
 EX.「バーディ」「バンカー」
・名前も多いが苗字も多い
 EX.「高橋」「菊池」

さて、スナックの名前って繁華街ごとに特徴があったりするものなのだろうか。

このままでは日が暮れるので、銀座のスナックのコンプリートはあきらめ、続いては新宿歌舞伎町、渋谷、赤坂と回ってみることにします。


鹿?
演歌系は意外にも少数
レトロでかわいいのも多い


 

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