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特集


ひらめきの月曜日
 
おいしい闇鍋をかこもう

暗がりの中で、好き勝手にとんでもない具を鍋に放り込み、煮、おそるおそる食べる。

「わー、なんだ、大福なんか入れんなよー」
「つーか、これ靴下じゃんかー!」

わー、きゃー。闇鍋というとだいたいこんなイメージだ。ほとんど罰ゲームに近いような、食事と言うより遊びという感じ。

でも、闇鍋だって鍋なんだ。おいしい楽しいのが鍋の本域。食べ物で遊ぶべからず。そんな基本的なことを押さえ、もっとちゃんとおいしい闇鍋はできないか。

真摯な気持で闇鍋を! 奇をてらわない、おいしい闇鍋を囲もう。今日はデイリーポータルZからそんな新しい闇鍋のご提案です。なお、適当な場所がなかったので、会場は河原となっております。

(text by 古賀 及子



そもそも「闇鍋」とは

闇鍋。別名闇汁。

各自が思い思いの食品を持ち寄り、明かりを消した暗がりの中で座にある鍋に入れて煮込み、何が入っているのかわからないまま食べ興じるもの。(大辞林 第二版 (三省堂))

辞書を引いたらちゃんと載っていたのでおどろいた。辞書の文言だけからは、トホホで美味しくないという一般的な闇鍋のイメージは読みとれない。ウケを狙って変な具さえ入れなければ、闇鍋っておいしいものなのだ。


今回の会場は荒川岩淵関緑地

ようこそ闇鍋パーティーへ …あれ?

なんだ? なんで、外でごはんを食べる準備をしているのに「海ごはん山ごはん」みたいにオシャレにならないんだ。カーペットの柄がおかしいのか、それともわざわざ持ってきた小机がいけないのか、ただよう匂いはアウトドアというよりも、野外生活者。

いや、きっとこれは会場にまだ私ひとりしかいないからそう見えるんだろう。今日は私の他に4人の参加者がいる。人が集まればきっと「海ごはん山ごはん」みたいになるはずだ。

そうこうしているうちに、参加者の方々が徐々に集まり始めた。


木曜コネタライターべつやくさん ウェブマスター林さん
金曜コネタライター宮崎さんは対岸の川口から自転車で参戦 木曜特集ライター住さん

……? あれ? 人が集まってもなぜか拭えない野外生活者感。むしろ人が集まることで増長されているようにも…。

「なんですかね、宮崎さんのニットキャップですかね、問題は」
「いや、林さんのマフラーも結構……」
「全員本名じゃなくてアダナで呼ばれてそうな感じですよね。“教授”とか“イタリヤ”とか」
「ああ“村長”とか」

まあ、いい。

さて、今回は河原で闇鍋をやるわけだが、野外でどうやって「闇」を作るのか。それ相応の準備をしてきた。鍋に覆いをかぶせることにしたのだ。


ガスレンジを囲うアルミのフェンスで作成

具は覆いに小さく取り付けた小窓から具の出し入れする。これで明るい屋外でも「闇」で鍋ができるというわけだ。


具はこちらから

なお、カセットコンロはボンベ部分を覆うと爆発する恐れがあるため、ボンベ部分は露出するように作りました。



誤算、風が強い

いよいよ鍋のベース作り。今回、メンバーには以下のような文面のお願いをしてある。

昆布だしに醤油と酒の煮汁(普通の寄せ鍋の煮汁です)に
味ポンで食べるスタイルの鍋に合うと思う、おすすめの具をお持ち下さい。奇をてらわずして、普段あまり鍋に入らないようなもの、
何か思い入れのあるものだといいなと思っています。

そんなわけで、ベースはベーシックな昆布だしの煮汁。鍋に水を張って昆布を投入、火を付ける。が、ここへ来て大きな誤算が我々を襲った。

びゅうううううーーーーー!!

風が強いのだ。強風に火が流されてしまってなかなか鍋が沸かない。

「あ、あの覆いで風をよけましょう!」


覆いの天井を開けた状態で煮汁を作る

闇を創出するために用意した覆いが思わぬ形で早くも大活躍。それにしても風が強い。

「外って風があるんですよねえ」
「そうそう、毎回外で何かやる度に、外、風強いなあって思いますよねえ」

デイリーポータルに載せるレポートのため、野外での活動は慣れてきている。実は、外で何かするたびに風の強さには悩まされる。悩まされているはずなのだが、毎回準備段階で風のことをすっかり忘れてしまうのだ。今回もしかり。学習能力ゼロである。


誤算、小窓から具が入らない

さて、何とかかんとか鍋は沸いた。ダシのいい匂いが辺りを包み、一同の鍋テンションは徐々に上昇。それでは、いよいよ各自具を入れていくことにしましょう。


出汁のいい匂いを確かめる人々

当然だが今回、事前に各自がどんな具を持ってきたかは秘密で進行している。我こそは煮えにくい具を持っているという人から具を投入してもらいたいが、誰か、煮えにくい具を持ってる人ー?

と、フェンスの小窓を開ける私に宮崎さんから意外な一言が。
「あのう、僕の持ってきた具、ちょっとその小窓から入らなさそうなんですよね…」
なぬ!? すると林さん、べつやくさんからも同じような意見が。またも誤算である。

結局、幹事である古賀が鍋奉行となり、全員分の具を引き受けて鍋に入れることになった。

次ページでは、メンバーが「間違いなくおいしいはず」と持参した具を古賀に託します。



 

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