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特集


土曜ワイド工場
 
フェンシングをやってみたかった
金網にモアレが

ある日、深夜の飲み屋街で。隣に座った初対面の方が昔、フェンシングをやっていたという話になった。

私「へえ、フェンシングですか(ぼーっと聞いている)」
彼「フェンシングの採点方法って、電気式なんですよ。有効な打撃が入ると、ブザーが鳴ってお知らせするんです、知ってました?」

知らなかった。あのような伝統的な感じの競技にも、テクノロジーの波が??

がぜん興味が出てきた。その機械を見たい。コードが選手につながっている近未来的な絵を見たい。が、とんとん拍子に話は進んで、機械の取材をするはずがなぜか、白いユニフォームを着て、私はコートに立っていたのだった。

(text by 乙幡 啓子



白いユニフォームに憧れて

もともと、フェンシングには興味があった。小学校のとき、つまりまだ部活に入る前は、百科事典の「体育」の巻で「フェンシング」の項目を開いては、マスクや剣を見て満足していた。通信教育で空手をやる、みたいな勢いで、書物からの知識吸収に全力をそそいでいた。

しかし、中学にはフェンシング部はなかった。なので、コスチュームにおいて同じような満足感を得られそうな、剣道部に入部することに。

そして、3年間での戦績は「0勝」。しかも最高成績は「0対0の引き分け」。つまり相手から1本もとったことはない。「ああ、自分は戦闘能力はないのだ。それだけ平和な人間なのだな」と思うことで自らを慰め、今に至った。


いろいろサイズを持ってきていただいた これを、私が・・・

今回フェンシングの体験ができるということで、池袋コミュニティカレッジのフェンシング講座にやってきた。講師の広沢先生にお願いして、ユニフォームは持ってきていただいた。

楽しみなような、不安なような。打ち合い稽古などあったら、どうしよう。でも、まあ体験だし、型をやってちょっと振ってみるくらいはやらせてもらえる感じかな、などとつらつら考えていたので、Tシャツを忘れてきてしまった。

言われていたとおり、白いハイソックスは隣の無印良品で買ってきたというのに。情けなし。生徒の、高校生の方が余分に持ってらしたので、借りることに。

ハイソックスも、長さが足りない。すねチラで、情けなし。


どこを結ぶかわからない すねチラ

今夜、フェンサーに

久しぶりに、集団で走りこみやストレッチをやる。なんだかちょっと照れくさいような感じだ。ひととおり準備運動を終えると、体験の人は生徒さんたちとは離れて、広沢先生の講義を受ける。

ちなみに、生徒さんはその日は12〜3名ほど。男女比は、圧倒的に女子が多く、3:7といったところか。

毎週土曜、飲みに行ったり家で締め切りに追われている私の知らないところで、フェンシングに打ち込む人たちがいるかと思うと、反省を促される気がいたします。


最後尾にくっついていく すねが気になりながらストレッチ

フェンシングをやる人を「フェンサー」と言う。この日、フェンサーになるべく体験を受けにきたのは、私のほかに2人の女の子。

姉妹だそうだ。小学3年生と、中学生。行動力あるなあ。私がそのくらいの年のときは、バレエとか薦められたがやろうとは思わなかったし、唯一通っていたそろばんも隣のお姉ちゃんが通っているから、という理由だった。

まあ、今その遅れを取り戻している、という日々ですかな。


体育座りで従順に話を聞く


 

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