料理する分量は自由としたが、母、いきなり大量の肉と人参を炒めはじめた。実家では今、育ち盛りの男子2名をかかえている。勢い、母の料理は何でもとにかく大量なのだった。
肉じゃが作りの概要はというと、ジャガイモは金ダワシで洗って、皮はむかずに芽だけとり、まるのまま別に圧力鍋でふかしておく。別の鍋で玉ねぎは炒めていったん取り出す。その後、肉と人参を炒め、味付けして煮る人参が柔らかくなったところでふかしたジャガイモを投入、あえるという調理方法。
見ていて思い出したのだが、確かに我が家の肉じゃが、玉ねぎを煮ないのが特徴だった。
--あ、今砂糖ってどれぐらい入れた?
「うーあー、適当。大さじ一杯ぐらい?」
--ん? 今入れたのって本だし? どれぐらい入れた?
「パラパラ、ぐらい?」
--この量って何人分想定してるの?
「え?適当。鍋一杯分だね」
みりん、醤油も容器から直に目分量でドバドバ。全体的にかなり適当に作られていく。おお、家庭料理って感じがするぞ。
そして、母が使った肉は牛挽肉であった。今家にある肉を何でも使うというルールらしい。「肉じゃがを作ろう」と思って買い出しをすることがないため、もうずっと肉じゃがの肉は決まっていないという。
そう、確かにわたしンちの肉じゃがって、決まったパターンがなかった!!
続いては、そんな肉じゃがで育った3姉妹の肉じゃがです。
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