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特集


ひらめきの月曜日
 
中央線通勤時間手袋率調査

寒い日が続く。もう寒いのは飽きたよ。なんでまた冬も押し迫った2月というのはこう寒いんだろう。特に朝の寒さといったら。通勤時間にはマフラーもニット帽子も手袋も手放せない。

そういえば、埼玉の山の方にある実家から都内に通勤していた頃、朝、自宅を出たときの寒さはひとしおだった。都内の駅に降りると暖かいと感じたほど。地元は1日を通した気温自体が都心より低いうえ、朝早く家を出るので余計寒さが身にしみるのだ。

と、いうことは、東京から離れた場所から通勤する人ほど厚着ということだろうか? 確か、あの頃の私は今以上に重装備で会社に行っていた。

今回は中央線を上野原まで下り、通勤ラッシュの移動に合わせて皆さんの手袋の着用率を徹底チェック、「遠距離通勤者ほど厚着」説の真相を追いました。

(text by 古賀 及子

手袋着用率調査、そのあらまし

今回は、中央線の上野原をスタート地点にし、通勤ラッシュに巻き込まれながら八王子、国分寺、三鷹、中野、大久保で下車。各駅で何パーセントの確率で通勤通学の皆さんが手袋を着用しているか確かめる。


極めて適当に選出された調査駅

「東京から離れた場所から通勤する人ほど厚着」説が本当であれば、都心に向かうにつれて徐々にその手袋率は下がるはずだ。

 

あこがれの数取機。
左手で通行者の総数を、右手で手袋着用者をカウントした


なぜマフラーや帽子ではなく、手袋に的を絞ったかと言うと、マフラーと帽子が防寒具以上にオシャレ小道具として着用されるのに対し、手袋には本気で防寒するために着用されることが多いのではないかと当デイリーポータルZ事務局が判断したためである。

調査場所は外と駅構内の境界線の部分とした。各駅で10分間、境界線を越えて駅構内に入る人の手をぢっと見ていく。

 

ここが調査ライン


なお、手袋を取って手に握っている人に関しては1手袋とカウント(定期券を取り出すためか、駅構内に入るタイミングで手袋を取る人は多数派だった)。また、コートのポケットに手を突っ込んでいる人に関してはその手首に注目、手袋がチラっとでも見えなければ手袋派とは見なさないこととした。

「知らない人が手袋してるかしてないかを確かめる」というはなはだお節介な調査に、準備やる気ともに十分だ。

 

通勤ラッシュに巻き込まれるため、ガラガラの始発に乗ってスタート地点の上野原へ

それでは朝7時すぎの上野原駅へ降り立ったところから調査開始です。

 

7:15 上野原駅北口
車窓からの景色が既に寒そう。雪も残ってた

刺すような寒に私は手袋着用派

上野原駅を朝7時頃出発すると、一般的な会社の始業時間である時間9時のちょっと前には新宿に到着する。ラッシュ時間も早朝だ。

まばらに雪ののこる駅には次々小走りにスーツ姿の人達や、制服姿の学生さん、老若男女の通勤通学の方々が集結しつつあった。

しかし寒い! チクチク肌をさすような感じ。ああ、実家から都内に通勤していた頃を思い出す。

「あーったかいねえ」
「ああ、今日は5〜6度はあるんだろ?」

凍える手で調査のための数取機を取り出していると、タクシーの運転手さんたちがそんな会話をしていた。まじで? いや、寒いっすよ、かなり。聞けば、昨日まで降りていた霜も今日はなく、「これなら全然暖かい」とのこと。

手袋率は以下の通り。これ、多いのだろうか。調査対象の皆さんと一緒の電車に乗り込み、続いては八王子へ。

 

上野原駅の手袋率
40%(81人中32人)
車やバスで駅前まで乗り付ける人も多いため、着用せず手に手袋を持っている人が結構いた
十分皆さん寒そうだが、これでも暖かいらしい

 

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