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特集


はっけんの水曜日
 
立体写真の作り方


中学校の頃、先生が言っていた
「次世代のエロ本は立体になるに違いない」と。
思春期の真っ只中にいた僕達は色めき立っていろいろと想像したものだ。写真ですら耐えられないほどエロいのに立体になったらどうなってしまうのか。それは僕達の想像の範ちゅうをはるかに超えていた。

あれから時は経ち、21世紀に突入したが未だエロ本は2次元の写真のままだ。先生、どういうことですか。

あの時の夢を具現化するきっかけを見つけるため、大人になった今の僕なりに写真を立体にしてみることにしました。

安藤 昌教

最初のターゲットは小汚い木片です。

本当に立体の写真を作る

平面の写真を立体的に見せる方法がある。特殊なメガネをかけて見る立体写真や、以前乙幡さんが紹介したステレオ写真もその手法の一つだ。ステレオ写真は平面の写真二枚を頭の中で立体的に捉えるというやり方なのだが、頭の中だけでなく実際に手に取れる立体にできないだろうか。

いろいろな方向から写真を撮り、それらを組み合わせてみたらどうだろう。立体になるのではないか。

手始めにこの木片の立体写真を作ってみることに。いきなりはじめから小汚いものが対象になってしまっているが、単に手の届くところにあった、それだけの理由なので許してください。


6面すべてを撮影して。

まず木の全ての面の写真を撮る。そしてそれを等倍まで引き伸ばし、のりしろを残して切り抜く。あとは木目のラインを合わせるように面同士を張り合わせていけば出来上がりだ。木片は直角で構成された六面体なのでいとも簡単に立体を作ることが出来てしまった。


各パーツを張り合わせていきます。
出来上がった立体の木片。

下が立体写真です。

立体写真の完成です

そのへんにあった木の立体写真が完成した。どうだろう、飛び出して見えるだろうか。というか実際に飛び出しているわけだけど。


同じ要領で作ったアーモンドチョコの立体写真。下の箱が写真だ。ひっぱりだすとちゃんとチョコが入っているがこれもやはり写真。十分に飛び出して見えるだろう。その証拠にこれを見た友達が「チョコ1つちょうだい」と言っていた。人間の目というのは思った以上にだまされやすいのだ。気をつけろ。

見分けがつきません。
ちゃんとチョコも出るよ。

 

立体写真たのしいです

木とチョコの立体化にはなんなく成功した。単に全面を写真に撮って組み立てるだけなのに、なんでこんなに楽しいんだろう。調子に乗って今度はもっと大きなものの立体化に挑戦してみます。



 

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