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特集


チャレンジの日曜日
 
壮絶!長崎のゴミ収集

●屋形タイプ


分かりやすい屋形タイプ。




「これ!これ屋形タイプですよね!」と喜ぶ筆者。ならんで記念撮影。だんだんここがどういう場所なのか忘れてきている。



「たしかこっちに変わった『屋形タイプ』がありますよ」
勝手知ったる谷中墓地。的確なディレクションで次々と案内してくれる山田さんについていく。


「こっちですよ」




「これですか」


確かにちょっと変わった形だ。ちっちゃいし。


なにやら伝統を感じさせる造形とテクスチャ。上部の「名刺受」の文字も格調高い。素敵だ。


「実はこれ、上部が蓋になってて取れるんですよ」
「へー」
「ふつうは名刺受けって、ポストの要領で前にスリット状の入れ口があって、後ろに取り出す口があるんですけど、これは上の屋根の部分がただ単に載せてあるだけで、それをずらして取り出すんですよ」


「ほんとだ、ずれますね」とずらしてみる筆者。だから、あんまり触るなって。




ふつうの名刺受けの裏側はこうなっている




この名刺受けが設置されていたお墓の全景。野趣あふれる意欲的なデザインだ。




これも屋形タイプ。どうも触りたくなる。




●門柱タイプ

「門柱タイプはお墓を囲む塀と一体になっているもので、すごく気づきにくいんですよ」
「上級名刺受け鑑賞家向けですね」


一見門柱のようだが、よく見るとスリットが




年季によってカモフラージュされてさらに分かりづらくなっている作品。スリットもシンプルだ



「こっちに、ぜんぜん気がつかなかったものがあるんですよ」


「ほら、よく見るとスリットが」


「ほんとですね。これは素人には絶対見つけられませんね。よく見つけましたね」
「気づいたときはうれしかったですよ」


すごく控えめなスリット。しかし裏を見ればちゃんと取り出し口が。


「名刺受けとしては、こんなに分かりづらくていいんですかね」
「まあ、これに限らず実際に名刺が入っているのは見たことないですからね」
「そういうものですか」


こちらもすごく控えめな門柱タイプ名刺受け。筆者が自分で気づいて「これもですね!」って言ったら「よく見つけましたね。わたしはこれはいっとき気がつかなかったんですよ」と言われてうれしそうな表情。なんだお前。




それはちがう。




●そのほか

「これがなんとも分類できないものなんですよ」と言って案内してくれたのがこれ。


アート感覚名刺受け。




「これはどうかと思いますね」「ですよね、メインの墓石とかと比べても唐突ですし」




後ろにはちゃんと取り出し口



これのほかにも石素材を活かした、というか自然の形を大事にした、というか、古い民家の丸太梁のような味わいの名刺受けがいくつかあった。個人的にはあまり好きじゃない。失礼な話ですが。


こちらも素材を活かした感じのもの。上部に穿たれた丸い穴が気に食わない。大きなお世話ですが。





 

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