●もっと自由に隠したい
隠すことで現れる効果にはいくつかの種類があった。目線はやはりダークなインパクトを否が応でもかもし出す。
不安だ。どうしたんだよ。
こうするとちょっと勇気だめし風。アスパラドリンクもいいけど、やっぱり隠れてるのが気になる。押したら何か出てくるのだろうか。150円という価格設定も含めて気になる。
わざと見えなくすることで問いかけにもなる。隠すことにはそういう意味もあった。
この場合はどうだろう。花壇へ……何?ヒントとしては、言っていることは普通だし、そんなに意外性もあるわけではない、と言っておけばよいだろうか。
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正解は「花壇へ入らぬこと」。実に真っ当なことを言っている注意書きだと思うが、ちょっと文字の入れ方の計画性に欠ける。
もともとシルエットだけの彼は、目線を入れても特に印象の変化はない。やっぱり見えている具体的な何かがないと隠す意味は薄れるのだろう。
香り豊かな苺ののむヨーグルト。かなしいとかくやしいではないよね。そんな苺は見たくない。退屈なときにはこんな風にわざと隠して心にざわめきを立ててもみるのもいいかもしれない。