ユザワヤからの生還、そして製作へ
ユザワヤで2時間半ほど遭難しただろうか。なんとか手先が器用チーム全員がニフティ会議室へ漂着した。いよいよガチャガチャの中身を製作だ。
何やらガチャガチャとは関係のないものに心をゆさぶられまくっていた一同だが、必要なものは全員一通り買いそろえてきた。
乙幡さんは参加を持ちかけた当初からぬいぐるみを作ると意気込みを見せてくれていた(好評企画「ぬいぐるみにならなそうなものをぬいぐるむ」を受けてのこと)。携帯のメモを見ながら、今回ぬいぐるみたいものをホワイトボートにリストアップしている。書き出したのは以下の通り。
「MSNの人形、6Pチーズ、チーズ鱈、ぼんちり、うずら、柿ピー、メクール、えだまめ、しいたけ」
これらを大量に買い込んできたフェルト生地でぬいぐるみにしようという。ガチャガチャの中身としていきなりすぎないか、大丈夫か。
ちょうどこの2日前に乙幡さんと古賀で飲んでいたとき、乙幡さんは居酒屋のメニューを見ながらぬいぐるみのモデルを探していた。居酒屋とぬいぐるみ。遠い二つの事柄がガチャガチャのカプセルの中で一つになろうとしている。
一方のべつやくさん。蒲田での買い出しの最中に「トースターが欲しい」と言い出した。いや、そんないきなり家電欲しいて言われてもと一瞬返事に困ったが、べつやくさんが今回作るのはプラ板。絵を描いてトースターで焼くと縮んで固い板になるアレだ。結局ユザワヤとなりのロケット電気でトースターもがっちりゲットしてきた。
「どんなキャラクターを描くんですか?」べつやくさんのイラストが生で見られるのである。わくわく。
「ええと、ウミウシがいいかなと思ってます」
……ウミウシ。 ちなみに今回は各人だいたい40個ぐらいのガチャガチャを作る予定になっている。
「べつやくさん、ウミウシ、40個ですか?」
「はい。ウミウシ」
理由は分からない。
そして林さん。用意したのはクレオラ社の出しているモデルマジックという乾くとスポンジのようになるカラフルな粘土。おもむろに取り出し、早くもこね始めた。何を作るんだろう。「あの、何を作るんですか」聞いてみようと息を吸ったそのタイミングで
「何作ればいいんすかねえ」
逆に聞かれてしまった。決まってないんすかウェブマスター。思わず「いいんじゃないすか、何でも」と答えてしまいました。そうだよ、何だっていいんですよね。今日作るのは自分なりのガチャガチャの中身なのだから。
全体的に不安の残しつつスタートした製作だが、参加者は私以外みな手先に覚えのある方々。次ページからはさすがの作品が続々くり出ます! |