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特集


フェティッシュの火曜日
 
ほころびとしての貼り紙

ぬくもりを求めて

シオサイトと六本木ヒルズを見ていこう。言わずと知れた、「ここにさえ来ればデートはOK」的お任せスポットである。いや別に他意はない。このような、どこから見ても完璧に飾られた、というかアーバンなハイライフをイメージしたサンクチュアリに果たして・・・いや別に他意はない。

果たして、無造作に貼られた紙類など存在するのでしょうか。


シオサイト。絵に描いたようなビル群。

まずはシオサイトだが、ほうぼう歩き回っても、あるのは整った回廊ばかり。もう、まったく、破綻がないのですよ。怖いくらいだ。


イスタンブールの地下貯水池みたいだ。本当か。
ピラミッド内の大回廊みたいだ。本当か。

緻密に練られた都市計画に沿って完成されつつある汐留地区。来訪者の誘導等において想定される事態を事前にシミュレーションしているのか、イメージを保つためか、余計な貼り紙は一切なし。

壁面に、突如なんともいえない表示。博物館みたいだ。
言い忘れたが、商店のチラシ等商業活動に寄与するものは今回含んでいない。あくまで「補完された注意書き」に注目。

ただ1箇所、これは厳密には建物に対する貼り紙ではないのでノーカンかもしれないが、清掃中のエリアに油断のあとがあった。


いきなり結界出現。
ばっちり貼られている。

そしてまたも来ました六本木ヒルズ。このような寄り目っぽい取材ばかりではなく、一度はお店紹介とかしてみたいものである。


夜のヒルズ。いつも思うが算数セットのおはじき積んだように見えるビル。

ここもなかなか抜け目なく運営されている。って横柄な目線だが。無謀なワープロ貼り紙などのある様子ではない。


普通に買い物したい気もする。
こうなってんだから貼り紙とかの次元じゃない。
かろうじて、閉鎖中のドアに。でも「パウチ」モノ。
これもパウチモノ。あくまで環境に溶け込む感じに仕上がっている。

ただ1箇所、見慣れたハリモノが貼ってあるのを発見した。左上写真のドア開閉部に、CASIOネームランドでプリントしたと思われるラベルが。


おなじみのラベル。

こういうところに貼る「締切」「PULL」などのプレートは東急ハンズなどに売っているはずだが、あえて事務所にあったラベルライターで出力したのだ。緊急だったのだろうか。

人の手が入っているのを見て、ちょっとほっとする・・・いや脱力する瞬間である。

まあ、おしゃれ目スポットではこんな結果だったのだが、その周囲はまた違うことになっていた。

 


 

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