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特集


フェティッシュの火曜日
 
ほころびとしての貼り紙

ご主人をさしおいて あちゃー

シオサイト最寄りの汐留駅。この路線である都営大江戸線は、最も新しくできた路線であり、しかもシオサイト近接の駅。夢を壊しちゃいけない駅でもあるはずだ。それが。


パッと見、洗練された空間。が・・・。

切符自販機の前が、実家みたいになっている。

案内図入れをダンボールで、重石はガムテ。
回数券ホルダー入れを、使用済みカード?で手作り。びっくりだ。
他の駅でもダンボール製だったりタッパーだったりし、統一性のないカード入れだが、ここでも。スーパーの3階で買ったっぽい。

貼り紙からちょっとそれたが、精神としては貼り紙以上のものがある。「なきゃ自分らで作る」そういったハングリー精神が、駅を「人んち」の様に変えていく。

ゴミ箱も、すでに駅っぽくないが・・・
表示がこれまたネームランド。

続いて大江戸線六本木駅。場所柄、インテリアが妙に夜の街っぽい駅であるが、ここも自作の貼り紙がそこここに。


何も「A4パウチ6連」で表さなくても。よほど皆間違えるのか。
広告ポスターを「場見る」ための赤いガムテだけが残る。
ウラからテープ部が丸見えに。
正規の掲示板にも容赦ない。
当初ヒルズへ向かう客はここで大量にわだかまった。そのときの駅員の苦労を思う。でも黄色いガムテはいかがなものか。
この貼り紙はいたるところにあった。ほっておくと皆「寝ころび」「座り込み」飲酒などしてしまうらしい。

麻布警察署前のお手製貼り紙。よほど道を聞かれたんだろう。ご苦労様です。

結局何が言いたかったかというと。きれいに整った場所、公共の場所での「ほころび」を観察したかったのだ。

駅ではやはり安全や利便性優先なので、日々あのような貼り紙が増えていくのはやむをえないところだろう。

おしゃれなビルでも、当初創造したかった空間が、訪れる人々の予期せぬ行動でちょっとずつ脱力していく様を見たかった。今後に期待したい。

いや、暗部を見つけて揶揄するためではない。そこに「人の手」を見たいのだ。人のいる体温を感じたいのだ。


 

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