なんだかわからないけどすごいことになっている石というのがあるだろう。
ただならぬ雰囲気をかもし出している石。自然が作り上げたものもあるし、人間が手を加えたものもある。一体どうしたんだという石たち。
日本全国に散らばるすごい石。中でも宮崎県にはどうかしてる石が点在していると聞いた。
石が僕を呼んでる。勝手にそう思い込んで、石を見に行ってきました。
(小野法師丸)
宮崎石めぐり、まず最初に紹介するのは、日南市にある鵜戸神宮。山幸彦や海幸彦ともゆかりのある、古いいわれの神社だ。
立派な門もすごいが、海のそばにあるというロケーションもすごい。取材したのは波の高い日だったこともあってかなりの迫力。
そういうわけで普通の観光スポットとしても見ごたえのある鵜戸神宮なのだが、今回のテーマはすごい石。実はこの神社には、「お乳岩」というありがたい石があるというのだ。
「宮崎すごい石めぐり」と題した今回のレポートのしょっぱながお乳岩。自分が思うすごさというのはそういうことだったのか。
ともあれ写真にもある通り、参道にある売り場からしてお乳のことで攻めてくる。辞書によると思春期とは普通、12歳から17歳くらいまでのことを言うのだそうだが、個人的には年齢だけにとらわれたくない。
本殿の奥に進みお乳岩が近づくにつれ、周辺情報もヒートアップ。そしてそのお乳岩の実体なのだが、
かなり薄暗かったこともあって画質が悪いのは申し訳ないのだが、実際目の当たりにした私としても、頭で描いていたのとは違うたたずまいに戸惑いを覚える感じだった。
よくわからない。というより、わかりやすくポップな感じなのを想像していた私も悪かったんだと思う。
●思春期の自分にこんにちは
勝手な思い入れから発する釈然としない思いを抱えたまま鵜戸神宮をあとにする。しかし、そんな気持ちも宮崎の地はしっかり受け止めてくれる。県内の清武町というところにも、やはり乳岩と言われる石があるというのだ。
乳岩に向かっていく途中で見かけた案内板の絵も、こちらの気持ちをわかってくれている感じだ。太い毛筆風の書体で乳岩、イラストの抽象度もほどよい。
案内板に導かれてとは言うものの、細い道を森の中へどんどん進んでいくのは少し不安でもあった。しばし進むとそれらしき場所を発見。
やはりありがたいいわれのあるものとして、ちゃんと祀ってある。なんとか辿りつけたようだ。さて、乳岩はどれだ…。
うん、これは乳岩だ。頭の中に描いていた形状ともほぼ一致する。いろいろと思うところも浮かんでくるが、とりあえず納得だ。これでいいんだと思う。
木立の中のひんやりとした空気とセミの声。続いては男性編の石を見に行きます。