新幹線に対しては、つねづね「冷房が効きすぎ」だと思っていた。「JRは冷暖房のサービスだけはいいよね」など、嫌味のひとつも言いたくなるほど「冷房過多」のイメージがあったのだが、今回ばかりはそれが当てはまらない。なんといっても、この人の多さだ。
それぞれが36℃ほどの体温を空気中に放出し、しかも客室とデッキを仕切る自動ドアは開きっぱなしときた。いかにも冷房が効かなそうなシチュエーションである。
…だが、それにしては暑くない。「いったい、車内は何度になってるんだ?」と、さっそく持参した温度計を取り出してみた。 |