万全の蚊対策で挑む

いったん帰って持ってきたのは、スプレーの虫除け・スキンガードと、追加の電池式携帯虫除け。

で、先ほどの続きへと進んでいく。

もはやジャングル

藪の中はもうほとんどジャングルだ。

蜘蛛の巣に気をつけながら慎重に前に進む。うっかり蜘蛛の巣に顔を突っ込んだらえらいことになりかねない。

しかしそれにしても、藪を嫌って裏手に回ったはずが、気づいたらどっぷり藪に浸かっている。おかしい。どうしてこうなってしまったんだ。

見えてないのが正解？

しばらく進むも、なかなか目的の鯖くさらかし岩の姿は見えてこない。

が、しかし「見えてる山は遠い」という言葉もある。山を登る時、山道に入ったらもはや山の姿は見えない。見えるのは目の前の木や道ばかり。つまり見えないのが正解で、見えるようではまだまだ山頂は遠いという意味だ。

同様に、いま鯖くさらかし岩の姿が見えないのは、私が正しい道を歩んでいる証拠だ。と自分に言い聞かせながら前に進む。すると…。

木々の隙間から、外の様子が見えた。

あ、これ全然違うわ。
まったく見当違いの場所を歩いてた。

なぜこの道を選んだのか、自分でもわけがわからない。
山１個ぶんくらい違う。車で裏手に回ったため、距離感覚がズレてしまっていたのだ。

再び藪を掻き分けて元来た道に戻る。
精神的ショックと日頃の運動不足により、ドッと疲れが押し寄せてきた。

朦朧とする意識の中

実はこの日私は病み上がりで、朝も風邪薬を飲んで来たところだった。体力を消耗したことで、意識が朦朧となった。でも歩く。

フラフラと歩いていくと、そこには円形の踊り場のようなものが。なんだこれ？

まるで夢の中の１シーンのようだ。トリップしてるっぽい。

ふと振り返ると、さきほど私が戯れていた竹藪がよく見えた。壮絶に無駄なことやってたことがよ〜くわかった。