デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


フェティッシュの火曜日
 
電車のドア際不動産を評価する

古くてもかまわない!昔ながらの落ち着いた物件を、という方へ

当店では昔ながらの付き合いも大切にしております。多少古くても、畳部屋のような落ち着きが欲しいというあなたにオススメなのが、こちら、「オール・ポール化の家」でございます。

ポール・ポーラー・ポーレストですな。

 

都営新宿線

見よ、どこまでもポール。ポール三段造り(マウスオーバーで専有箇所を表示)。 いや、畳は敷いてないので、わざわざ見に行かないように。

お隣さんの目と鼻の先に私のしりが。迷惑そうである。

実はこのように、左右で広さが違っていたりする。

ちなみに、「稍」は「やや」と読む。競馬をやられる方ならおわかりですね。

ややフル。やや古。今の時代、都心をそうそう古い電車は走ってないので「やや」としたが、古く見えることにはかわりない。

もたれると、尾てい骨が棒にあたり、すごく心もとない。見ると、座っている人はほぼ皆ひじをポールに乗っけているので、各地で日々小競り合いが繰り広げられているだろう。

 

西武線
東武線

奥行き12cm・幅44cm


奥行き14.5cm・幅50cm


西武線の新しい車両は、グレーと青の2色塗りだ。でも前は黄色も黄色、まっ黄色の車両だった。

すごい変遷ぶりだが、何がその間にあったんだろうか。

それはおいといて、三角コーナーだ。ここも3段ポール造りだ。古めの車両は総ポール造り。が、西武のは一番上のポールがわずかに手前(立ってる人のほう)に出っ張っている。立たれるのを拒絶しているかのように。

 

狭いほうが落ち着く!という方へ

さて、そろそろ当社のとっておき物件をお教えするとしますか。蔵出し・激セマ物件でございますですよ。


東急多摩川線

一見、コーナーなどまったく無いように見えるが(マウスオーバーで専有箇所を表示)。 かろうじて駐車スペースくらいはあります。

本当は、いつも乗っている東急池上線の三角コーナーがこのような激セマタイプなのだ。この企画自体、そこから思いついたものだったのだが、この日たまたま乗った池上線はこのタイプの車両ではなかった。

なので、やはりこれも蒲田から出ている東急多摩川線に急遽乗り換えた。

どうですこの狭さ(と胸を張る)。これを「三角コーナー」と言っていいかどうかさえ疑わしいが、私は現にこの狭いところにへばりついて都心に出ているのである。



乗降時にはこれくらい気を使いたい。というか降りろ。
3cmのフリースペースで、君は何をする?

しかしもっとレアな物件があったのだ!やはり東急で!

 

東急大井町線

この写真ではわかりにくいですが・・・(マウスオーバーで専有箇所を表示)。 狭いというか、「0か1か」で言ったら0ですね。

もう降りたい。
奥行き1cmの理由はこれ。縦ポールとの間にかろうじてスキマ。

私は狭いところが結構好きで、だだっ広いところよりも落ち着くと思っている。

そんなわけでこの取材は楽しかったが、こんなに狭い物件があるとは正直思っていなかった。

世の中には、どんな三角コーナーがあるのだろう。それを確かめてみたくなった。日本中、世界中で、ぼくのくつろぐ場所を探すために。私の心地いい空間を見つけるために。

わざわざ乗りに行くのは疲れるけどな。

皆さんも、地元のはこんな物件だ!というのがあったら、そっと教えてください。


 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.