ここの餃子は、タレを付けなくてもウマイというので、まずは何も付けずにひとくち。……な、なんだこりゃ。思わずIさんと目を見合わせる。
「ウマイッ!」
こんな餃子、今まで食べたことがない。驚いた。ビックリした。なんだ、このウマさは。これホントに餃子か?
とにかく皮がものすごく薄い。今まで、餃子の美味しさの何割かは、モチモチとした厚い皮にあると思っていたのだが、その概念が見事に覆された。
そして具がまたスゴイ。キャベツの甘みがこれでもか!と主張していて、サッパリしているのにコクがある。
Iさんは「これだけで浜松に来た甲斐があった」と語り、しきりに「なぜ特大(20ケ) を頼まなかったのか」と後悔している。
その気持ちが痛いほど分かる。確かにサッパリしている分、いくらでも入りそうな餃子だ。
お店の方に聞いたところ、ちゃんと豚肉が入っているらしいが、いい意味で、それが感じられない不思議な味だった。
うまいうまいと感激して食べている間にも、店にはお客さんが続々と入って来る。だが店内では食べず、持ち帰り用に包んでもらう人がとても多い。それもまとめて何十個と買っていく。
なるほど、餃子消費量日本一というのは、こういう所で支えられているのかと思った。
さぁ、そろそろ次の店へ移ろう。 |