デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


ちしきの金曜日
 
満員電車早降り競走


競技条件

今回想定するのはラッシュ時の山手線。

混雑率は200%。「体が触れ合い、相当な圧迫感がある。しかし、週刊誌なら何とか読める。」(日本民営鉄道協会用語辞典より)という程度の混みぐあいということにしよう。

通過する距離は、E231系の車両幅にあわせて約3mと設定。

そしてタイムリミットは、電車が駅に到着してドアが開いている時間だ。山手線の場合、短いところでは15秒もないという。これを制限時間としよう。

 

競技開始

というわけでいよいよ競技開始。

通勤通学の歴戦の勇士たちがどのような降車パフォーマンスを発揮するか。否応にも期待が高まる。


選手NO.01: オン君

トップバッターはオン君。

DPZライター土屋さんのお子さんだ。出場選手中最年少となる中学1年生ながら、電車通学は小学生のころからこなすというベテラン。身軽さをいかした好記録を期待したい。


「行きます!」
体操選手のように右手を上げてスタート。


直後、低い姿勢で車内を駆け抜ける。その低さはまるで深海をゆく潜水艦のようだ。オン君の降車パフォーマンスはその後「サブマリン走法」と評された。


そしてゴール! 勢いあまって画面から出るオン君。右下で母親の土屋さんがしっかり見守っている点も見逃せない。


会心の走りをみせ、不敵な笑みを浮かべる。目印のためにかぶってもらったサンタ帽は早々に脱げていたようだ。


トップバッターながら素晴らしい走りをみせてくれたオン君。タイムも8秒60と制限時間をクリアし、なかなかの好記録といえるだろう。続く選手たちに無言のプレッシャーがかかる。


選手NO.02: 三上さん

枕投げのために千葉県からお越しくださった読者の三上さん。普段は車に乗っていて電車は不慣れだという。そのハンディをどのようにカバーするか。軽やかなステップを期待したい。


「では、降ります。」
よし、ゆくのだ。ドアの閉まるその前に!


車内でもなかなかのステップをみせる三上さん。女性と隣り合ったとき無意識に両手でつり革につかまる男性の習性により、通路に若干の余裕がうまれたのだ。


そして見事ゴール。タイムは11秒55。素晴らしい記録といえるだろう。


期待を上回る走りを披露する選手陣に触発され、ぼくも一回走ってみたくなった。

タイムの計測を土屋さんのお知り合いの方にお願いし、中のようすを撮影しながら走り抜けてみることにする。

< もどる ▽この特集のトップへ つぎへ >

 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 


個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.