こわい
夜の山道を歩いてお寺へ。参道のあちこちには石仏やしめ縄をまいたご神木がある。お寺の境内には天狗の伝説にちなんだ石像があり、霊山としての高尾山を示すものとしてどれもたいへん興味深い。
歩いているときはそう思うように努めた。でもすなおに言おう。怖かった。怖いよ。
だって暗いところでナイトショットで写真撮って、モニターで確認したら天狗がこっち向いてるんだもん。
さらに驚くのが暗闇からときどき人があらわれることだ。山頂から降りてくるようだ。びびりながらも山男風にふるまわなきゃと思って挨拶してみるが、「…んばんは」という超小さい声にしかならなかった。いつも行くコンビニのやる気のない店員の挨拶みたいだった。
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