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特集


ひらめきの月曜日
 
吹きだしでしゃべる

吹き出しの悩みを相談する

助っ人、乙幡さんは用事で横浜港大さん橋国際客船ターミナルにいるという。慌てて吹き出し一式を持って駆けつけた。

会うなり、用意してきた吹き出しを掲げて今回の試みを説明する。やりたいこと自体は楽しいと思うんですが、どうもうまくいかないんですよ……。どうしてですかね?

いちおう吹き出しには持ち手として竹籤をつけるマイナーチェンジを行った

「吹き出しでしゃべりたいが、どうしたら楽しくできるか」こんな質問を真っ向からぶつけられる人もそうそういないだろう。新聞の人生相談とかに出てくる弁護士とか作家の先生も到底答えられまい。

乙幡さんは、私の作った吹き出しをじっと見て一言、「楽しそうじゃないですか」といってくれたのだった。

うーん、楽しそうじゃないですか!

吹き出しでしゃべってもらう

ですよね! 楽しいはずなんですよね! と自信をとりかえしつつ、早速、乙幡さんにも吹き出しでしゃべってもらうことにした。

工作用紙、ハサミ、マジックペン、竹ひご、(吹き出しに竹ひごを固定するための)セロテープ、この吹き出しセットをお渡しする。

いま思ったことをちょっと吹き出しでしゃべってみてください。

うーん……よし、決めましたよ!

少し考えるとあとは軽快に切り始めた。そういえば、乙幡さんは以前、紙切り芸人のような記事でその腕前を披露したこともある(コネタ「発泡スチロール切り寄席」)。吹き出しの切り方にも腰が入っている。

そしてできた吹き出しがこちらだ。

って、え?

古賀「なんですか、また唐突に」
乙幡「いや、だって、本当にそこに」

うわっ、ほんとだ!わあ!

すごい。乙幡さんの吹き出しひとつで、一気にあたりがマンガ感につつまれた。そこに、本当に犬の○ンがあったという幸運もあったが。この試み、やっぱいりイケるぞ!

吹き出しはライブ感が重要

考えてみると、先ほどまで私は吹き出しをあらかじめ作っておき、それをあとで写真におさめていた。が、やっぱりその場でいいたいことを吹き出しにする」→「吹き出しはその場で作るというのが重要なのかもしれない。

吹き出しに重要なのは、それが発されるライブ感だったのだ。考えてみれば、吹き出しは“声”なのだから当たり前なのだった。

それでは、ここからはどんどん、現場で感じたことをそのまま吹き出しにしていこうじゃないか。たが、ただボーッとしているだけでは黙りこんでしまう。

せっかくここ横浜港大さん橋国際客船ターミナルまできている。ここから先は発着している観光船、ロイヤルウィングに乗船してハイテンションな状態で吹き出しを出していこう。


ドラマティックなエピソードを求め船へ!テンションが上がって、見たまんまの発言しかできなくなってるが大丈夫か

吹き出しを出すために船に乗る。ますます分からないことになりつつ、出航です。ボー!



 

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