回想。
2月11日、お通夜。
「ご起立願います」
喪服のご家族と、私ら、友人知人たちが立ち上がって、手を合わせたとき。
お経が始まる前、低く静かな、女声のアナウンスが入った。
「人の世の儚さが…旅立つ彼の人になんじゃらかんじゃら…」というような、陳腐でそつない言葉の羅列が読み上げられていた。
「そうそう、お葬式って、こういう演出したりするんだっけ」「しかし、悪い冗談みたいだなあ」「これ、実はコントなんじゃないのかなあ」「『誰かがでっちあげた、有り体の癒し』……そういうのが大嫌いな宮崎くんは、この状況をあの世から眺めて、『なんじゃこりゃ』って思ってるんじゃないかなあ」とかなんとか、想像してた。
いま、頭の中で、「ウゴウゴルーガ」のエンディングテーマ、「ショーガクセイ・イズ・デッド」が鳴ってるよ。
君が死んじゃって、つまんないよ。
つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんないなー、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんないなー、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんないなーーーー!!!!! |