■東洋ミーツ西洋

東北自動車道岩槻インターの近くにラブホテル街がある。ここに自由の女神があるとのうわさを聞いてやってきた。

屋上にそびえたつ自由の女神を発見。暗闇に浮き上がっている。白い。巨大だ。暗くてよく見えないのだが、表情がちがう。柔和な表情をしてる、というか、東洋人っぽい。

衣服のしわにしても緩やかで、どこか東洋的である。ああ、これは観音様だ。

遠くから見たすがたも観音様だ。

自由の女神という舶来のものを目指したつもりが、できたみたら観音様。この女神を作った人の内面を見るようだ。芸術とは己を発見することだという言葉を改めて実感した岩槻のホテル街である。

この隣のホテルにも自由の女神が屋上に立っていた。看板のすみに小さくたっているだけなので分かりにくかった。

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