■ちょうちんアンコウのような
住宅街のまんなかにあるホテルの屋上に自由の女神がいた。
周囲の民家からは晩御飯のおかずのにおい。たまねぎをいためるにおいにクラクラしているのに目の前には自由の女神。この違和感、唐突さ、何の説明もないけど、あるんだから仕方がないという強引さで自由の女神はあらわれる。女神は降り立った。
住宅街ではあるが真正面にマンションが建っているために、自由の女神を正面から鑑賞できるポイントが少ない。横からであれば鑑賞することができる。この女神像はあたまのツノの部分にたれ下がるように電飾がついている(ちょうちんアンコウのようだ!)のが特徴的であるため、よこから見るのもいいだろう。
ホテルの上の女神にしては堀が深く、西洋人的な顔をしている。こんなところにも港町風情を感じる。ほりが深くても、正面から見るとやや四角い顔をしている。しかし全体的にはかなりハンサムな自由の女神である。
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