■自由の女神 原体験
僕にとっての自由の女神といったらここだ。吉祥寺のホテルのうえ。
たしかこのホテルはアーケードでシルクハットかぶった人がビラをまいていたと思うのだが記憶があいまいだ。間違ってたらごめんなさい。もう15年以上まえから建っているのでさすがに表面には細かい汚れが目立つ。
しかし表情はデッサンのモデルの石膏像のような柔和な表情。ささやかな色気さえ感じた。
この女神、かつては中央線からも見えたのだが、いまは線路とのあいだにビルが建ってしまったために見ることができない。いかがなものか、と思う反面、あのビルで働いている人がちょっとうらやましい。なぜならずっとビルの外を見れば自由の女神が見えるのだから。
細かい部分では、書物を持つ位置が妙に高かったり、たいまつの炎が築地本願寺みたいになっているのがユニーク。日本における自由の女神は、西洋と東洋の融合であるわけだけど、そこにインド的なモチーフはいるとなんでもありである。
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