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特集


ひらめきの月曜日
 
分厚い湯葉を食べるまで

あまり火は強くない方が仕上がりはキレイ
湯葉だまり

思ってたより忙しい

湯葉は、ほんの1分ほどで出来てしまう。最初は嬉しくて食べることに夢中だったが、腹が膨れてくるにつれ、食べ(合間にビールなどを摂取)るスピードと、湯葉の出来るスピードとが、どんどんズレてきた。

「ああ、私はいま、湯葉を持て余している」

そう思った時の衝撃。動揺。…こんなことが過去にあっただろうか。

なんとなく、出来たての湯葉を楽しむには1人よりも2人の方がいいような気がしてきた。「独り占めだ!」などと大人げないことを言った自分が恥ずかしい。

こういうガメつさを捨て去ることが、幸せになる秘訣なのね、私に春が来ないのも、きっとこのせいなのね…とビールを飲みながら(悪い酒です)、湯葉を引き上げては皿に乗せ、また引き上げては乗せ…を繰り返しているうちに、皿の上がえらいことになっていた。


ダンゴ状態

ああ、なんてステキな光景なんだろうか。いつも外で湯葉を食べる時、これくらいの量を複数人で食べていたような気がする。そうだ、口に出来るのは、せいぜい一切れか二切れ。

…撤回します。出来たての引き上げ湯葉を楽しむには、2人よりも1人の方が断然いいと思います。ええ。


あまりのステキさに、ガメつさ再燃
いいの、私の幸せはここにあるの

言わずもがな、うまい。

当初の目的

今回は「分厚い湯葉を作る」のが趣旨だったのではないか? 湯葉を親の仇のように食べてばかりでいいのか? と思った方もいることでしょう。

いや、分かってはいる。分かってはいるのだが、分厚い湯葉…。

実は途中で気が付きました。たぶん無理です。表面に張った膜が湯葉になるということは、外気に触れない膜の下は、いつまで経っても豆乳のままなのです。どんどん下に湯葉が堆積するわけではなかったのです。

でも、ここで諦めたらつまらない。出来た湯葉を引き上げず、いつまでも加熱し続けたら、果たしてどんな形状になっていくのだろう。

ということで、えらい遠回りをしてしまったが、ここから「間違えた分厚さの湯葉づくり」に挑戦したいと思う。


気が付けば、豆乳のカサがずいぶん減った
膜をまとめながら、ひたすら鍋を見守る

 

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