■中心部を離れて
本では、札幌市中心部はほぼ調査済みだと判断し、そこ以外の場所を探してみることにする。
とはいえ、石をふんだんに使った建物というと中心部にかたまっているので、中心部以外となると、なかなか化石を探せそうな建物がない…。
さんざん地図やネットで調べて、札幌市豊平区にあるホテルに行ってみることにした。
こちらのホテルがかなりゴージャスで、1階ロビーは広く、壁や床にはふんだんに「ありそうな石」が使われていた!
内心小躍りしつつ、探し始める隊員たち。
すぐに二枚貝らしき化石がいくつか見つかったが、やはり見た目がパッとしない。
くっきりはっきりした化石が見つからないものかと、やっきになって探す。
しばらく探し続けて、少しあきらめムードが漂ってきた。
隊員2号にいたっては、ホテル内のベーカリーでケーキを買ったりしていた。
ここで隊長いわく、
「石の切り方によって、化石が見える石と見えない石がある」
例えばアンモナイトであれば、貝の部分に対してタテに切られていれば、ぐるぐる巻きの化石が見れる。
しかし、アンモナイトが入っていても、肝心のアンモナイトを横断してしまっていては、ぐるぐる巻きに見えず、化石と判断するのも難しい。
|
アンモナイトを平目切りにした場合。
ぐるぐるした模様を見ることができる。 |
|
アンモナイト柾目(まさめ)切りにした場合。
ぐるぐるした模様は見えず、素人目に探すのは難しい(と思われる) |
うーん、なるほど。
石を切った方向まで意識しなければいけないのか。 |