たのしくおいしい昆虫料理を食べよう
今回のイベントは本当にたのしい時間を過ごせました。
「ぜったい食べません」
と言い張っていた伊藤さんが、気がつくと調理の主導権をにぎっていたこと、まさにミラクルでした。
カメラマンだけなら……と引き受けてくれたもう一人の伊藤さん(かわいいほう)もけっきょく全メニュー完食。
内山さんの言葉と自然な調理手さばきは、非日常を日常にしてしまう不思議なオーラに満ちあふれていました。
イベント後の反省会で、夢から覚めたような私たちが出した結論は
「あれって内山マジックでは……」
というものでした。
私の大好物であるアワビ・サザエ・ナマコ……どれもみな昆虫よりはるかにグロテスクな姿をしています。きっとみなさんも普通にクチにしたことがあるでしょう。でもあれが日本食文化になかったら?それでも旨いと言えるでしょうか。
あのいでたちで?
あのぐにょぐにょで?
でもあれはうまい。(主観ですが)
昆虫も同じです。
「食べものではない」という先入観がじゃまをすると、本物の味がわからなくなってしまいます。旨い・マズいの自分の味覚までマヒしてしまう。それは残念です。人として、大変な損をしているのではないでしょうか……。
今回、私がいただいた中で一番おいしかったものは、スーパーワーム。サクッとした歯触りに、ナッツのような味。好みの味ではなかったものがカイコのサナギです。私はこの味覚に自信を持っています。先入観がないからです。
あっ!
というわけで、わたくし、当初の目標、「先入観を払拭する」に見事に成功したようです。
同行してくれたみんなと、内山さんのおかげです。
本当にありがとうございました。 |