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ロマンの木曜日
 
サバイバルメシ炊くべし

ほぼ大成功!(一部を除いて)

缶が倒れたり、時間がかかったりとハプニングはあったものの、なんとかみな無事に「ごはん」に見える。
ピカピカキラキラで、いかにもおいしそうなごはんと、そうでもないもの、そして、あきらかに不味そうなものもある。あとは味。味が勝負だろう。


ちゃんとごはんです
香りよし味よしでダントツだったのがお茶で炊いたK君の茶飯。ボウボウと燃やした燃料が勝利の秘訣だった
Mが炊いた白くかがやく米粒は、今年一番の旨い白飯だった。最後のお焦げはみなで取り合いになった

 

成功・失敗とはっきりと割れたが、出来のいいサバメシは、本当にうまい。塩昆布や海苔のつくだ煮を持参していたが、必要ないくらい美味だった。

国際サバメシ研究会!」の内山さんがお手伝いされた現場では、ほぼ100%成功するそうだが、私たちはその完全マニュアル「サバメシの極意2006」をきちんと読んでいなかったのだ。

失敗したものは「べからず集」を忠実に再現したかたちになった。

  • アルミのフタを密着させなかった
  • 途中でフタをあけてしまった
  • 空気を送りすぎて缶がつぶれた
  • 時間をかけすぎた

ここでこっそり白状すると、はっきり言って私のサバメシが一番不味かった。米対水の分量を適当にしてしまったことと、うちわを独占しようとずっと扇いでいたことが敗因だろう。しかしちょっとしたポイントさえ抑えておけば確実に旨いサバメシが炊けると確信。また近いうちに善福寺川でリベンジをと誓った。

 

神々しい"旨い顔"。「ネタにするなら一張羅着てくるんだったなー」とくやしがる伊藤さん。

生き延びるために

この世はサバイバルだ。災害でなくても、いつ何時非常事態がおそってくるかわからない。
たとえ家がなくなり一文無しになっても、子どもたちには野で山で川で、自力で食料を採り生き延びていってほしい。それが親心だ。

腹を満たした子どもたちは、ペットボトル・落ちていた流木・草木で自前の魚を獲るしかけ(びんどう)を作り、エサになる虫も捕まえてきた。


こういう時に脳みそが活発になるようです
魚を捕まえて焼き魚を食うそうです

 

「そんなカンタンには捕まらないよー」
という私たちを尻目に、コーフンする子どもたち。
あっというまに5匹のヤマメ(稚魚)がかかったが今は禁漁時期なので放流。


また来年、大きくなって食われにこいよー

やっぱり自然はすばらしい!

「まあ、成績が悪くても、これなら大丈夫じゃね?」
「そうだね、なんとか食っていけそうだよね」
「いいよいいよ、生きてけりゃいいじゃん」

大自然は、荒んだ親の気持ちまでもおおらかにしてくれる、やっぱり一年に一回は英気を養いに行かないとまずいと思った。


よく怒りよくホメ、よくあきらめる……そのためには川原での爆睡は不可欠です。「よく授業サボって部室でこうして寝たっけな」

 

 

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