木が分かるようになる、冬芽ちゃん探し
オニグルミは山内さんが作品のモチーフとして力を入れて観察している植物。きくと、今まで縁のなかった自然観察も、目当てのものが見つかってぐっと面白くなったという。
「レコード屋さんに行くと、最初はいろんなジャンルがいっぱいあって分からないじゃない。でも、いろいろ聞いてだんだん分かってくるでしょう。いろんな木があって、そこからオニグルミがどれだかわかるって、レコード屋さんと同じような喜びがありますよ」
白っぽくて、葉の落ち方が木の幹の下から落ちている、枝の上の方にふさふさ残っているのがオニグルミ。歩いているうちにだんだん見分けがつくようになってきた。
たくさんの木のなかからオニグルミを探していて、以前ライター三土さんの取材のお手伝いで携帯電話のアンテナを探したときのことを思い出していた。なんだか似ているな。
知らなくてもまったく問題なく生活できるけれど、知っているとそれだけうきうきすることってある。携帯電話のアンテナも冬芽ちゃんもそうだ。
こんな新しいうきうきを、私は今年に入って2件も手に入れたのだ。世の中にはまだたくさん転がっているんだろう。焦るなあ。
オニグルミの冬芽ちゃんは、葉痕の部分が大きいので自然とキャラクター全体が大きく感じられて見つけやすい。枝全体にひょこひょこたくさん顔がくっついているみたい。
すごくかわいい。かわいいですよ、まさか枝が。
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