なんでも、この店をおねえさんのおかあさんがオープンしたのが昭和37年で、その頃はまだ店をやるにも食材が豊富になかったため、キャベツやネギ以外の具はお客さんが自分で持ってくるというスタイルだったそうだ。
鶏を飼っている人は卵を、農家の人は野菜を、そして漁師は魚介類を持ってきた。なかでも日生は牡蠣の養殖が盛んだったため、牡蠣を持ってくる人が多く、その牡蠣を入れたお好み焼きが美味しいと評判になったため、お好み焼きに牡蠣を入れるという文化が、ここ日生に生まれたのだ。
ちなみに、店の入り口にある人形は、単なる看板代わりの店の目印で、深い意味はないらしい。工藤さんが「まさに看板娘ですね!」といっていたことを記しておこう。
ついでに、浜屋の「まよわずカキオコと注文して下さい」という札は、ここのおねえさんが書いたものだそうだ。 |