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ひらめきの月曜日
 
おみやげを買い忘れた人のための店めぐり

ここに来ると本当どきどきします。成田空港出発ロビー


世界のおみやげのお店

さて成田。もう普通にありました。羽田空港とまったく一緒、到着口前におみやげのお店が。さすがに国内のように生ものは扱えないのか、ラインナップはお菓子が中心。

海外旅行というと国内以上におみやげ買い忘れのエマージェンシー度が高いものだろう。個人的には新婚旅行でベルギーに行った際おみやげが足りなくなり、偶然現地で食べて美味しかったチョコレートショップのチェーン店をデパ地下で発見したのでそこで調達して配った覚えがある。

商品には輸入用の日本語ラベルがきっちり張ってあり、「足りなくなったので現地で食べたのと同じのを買ってきた」と配るごとに説明したのだった。どこに出しても恥ずかしくないおみやげを買い忘れた人っぷりであった。

なんだ、ここで買えばよかったのか?

こちら、雑貨を扱っている風な感じですが
なかにはずらりと各地のおみやげが
ものすごい分かりやすいニューヨークみやげなどお菓子を中心にぎっちり
そして、値札には「旅行通販カタログ」の文字が頻繁に見られた
小さいカウンターにキオスクばりにいろんな商品が刺さってた

観光スポットどこでもどんとこい

うまい

スイスとイタリアのおみやげを試食させてもらいました

「おみやげカタログ」のなぞ

さて、上の写真の「旅行通販カタログ」というもの、何かと聞くと、おみやげカタログのことだそうだ。おみやげカタログとは、出発前に予約をしていくと到着後に自宅に行ってきた土地のおみやげを宅配してくれるというサービス。

存在は知っていたが、なんだか謎なサービスだ。だって、おみやげって、自分で現地で買うから“おみやげ”なんじゃないか。

これまで紹介した、おみやげを買い忘れた人のための店はともかく、カタログで頼んじゃっだら、おみやげじゃなくてそれは輸入なんじゃないか。

ぼんやりした疑問をいだきつつも、成田空港にはこのカタログから選んだおみやげがすべて直接予約できるというカウンターがあるというので行ってみた。

もしかすると、帰国後に買い忘れたおみやげもこのカウンターでフォローしてもらえると思ったのだ。私が悩まされたベルギのおみやげも買えてしまうんじゃないか。

カタログ経由、世界のおみやげ屋さんは出発ロビーのすみに、ひっそりとしかし雑多でわくわくする光を放っていた。

買い忘れにも対応「おみやげカタログ」

早速聞いてみると、これから出発する人でなくても、誰でもこのおみやげカタログのサービスは使えるそうだ。基本的には普通のカタログショッピングと変わらないらしい。

ためしにベルギーのおみやげに買い忘れがあったと相談してみる。担当の方は親身になって対応してくれた(すごくいい人だった)。カタログで買い忘れを補充するケースは珍しくないそうだ。ここもある意味買い忘れた人のための店であった。

結局、ベルギーではなかったが、一応立ち寄っているドイツのチョコレートとビールのセットを注文した。予約がその日の午前11時前だったため、なんと翌日には届けてくれるという! 買い忘れ、これでもかの強力サポートである。

「おみやげ」ってなんなんだっけ、そんな腰のくだけるようなサービスではあるけれど、

・店員さんが当然日本語で対応してくれて丁寧(海外だと外国語にまくられて適当なものを買わずにすむぞ)
・一部のお菓子は試食もできる
・なんと、ポイントカードもある

と、なんとなく小声になるが、便利このうえないシステムだった。当然現地で慌てて買う必要も、荷物がぎゅうぎゅうになることもないわけだ。

それにしてもポイントカード制度の存在はすごい。頻繁に利用する人がいるということだろうか。偉い人とか、しがらみが多くてたくさんおみやげを配らないといけない、商売をしている人か。

おみやげは、気持ちだ。便利さをとっても、気持ちが伝われば、それはそれでいいのかもしれない。

おっと、いけねえ! ぽやーんとしてきてしまった。

ドイツのおみやげは、きっちり1日後到着(小分け用の青いビニールバックがつき)
買ったおみやげは、職場で配ったり
法事でくばったり
自分で食べたりしました

ぽやーんとしたまま終わったが、まとめよう。

なんだかんだいって、巡った店はカタログのカウンターも含めてどこもわくわくする楽しい店だった。そうだよ、別におみやげを買い忘れた人じゃなく、普通に食べる用のものを買たっていいんだから。

ちなみに東京駅では横浜のシウマイや草加せんべいなども東京都外のおみやげも構内の随所で売られていた。東京駅のユーザカバー半径を考えるとこれは許容範囲ということだろう。おなじ理屈で、成田では北海道から沖縄までのおみやげを扱っていたのだった。

おみやげのお店の柔軟性には突っ込みどころいっぱいだ。なんにせよ、おみやげはおいしいし、もらえばうれしい。ので、なんでもええじゃないかと強引に納得しました。

成田のよぼっとした各地のおみやげラインナップ
(「白いお台場」というのがあるんですな)


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