寿司屋の甘いしょう油

続いて夕食に向かったのは、前回の記事に登場した江戸ッ子寿司だ。
今回の旅行のメインイベントである無料の焼酎を飲んでいる間に、甘い醤油を頂いていた。
一回の取材で二本の記事を書こうという、きわめて合理的な取材方法である。

甘いは旨い

江戸ッ子寿司の醤油は、甘いのだけれど旨かった。
先ほど食べた店の醤油よりは甘みがおさえられていて、おいしい。
お店の人いわく、馬刺しや鳥刺しなんかを甘口醤油で食べると最高だとのこと。
わかる気がする。
持ち帰ったサンプルを計測したところ、糖度は35.7%だった。
確かに甘いのだが、家にあった醤油よりも糖度が低い。
醤油には様々な成分が含まれており、液体の屈折率で計測する糖度計の数値がそのまま甘みの強さを表すわけではないそうだ。
記事の根本を揺るがす大事件だが、さくっと忘れてこのまま続けよう。
ヤラセをするよりはまだいいだろう。

焼酎BAR SAO

続いて向かった先は、鹿児島天文館にある焼酎BARだ。
ちなみに天文館というのは鹿児島市内の地名で南九州一の繁華街だ。
延々とアーケード街が続く町並みがとても面白い。
この店は、カウンターの向こうの壁一面に薩摩焼酎の瓶が並んでいて、見ているだけでワクワクしちゃう。

旨いんじゃないかな甘口醤油

こちらのお店では、醤油を使うおつまみを頼んでいないにもかかわらず、「醤油ください」とお願いして、サンプルを頂いてきた。
甘口醤油をぺろぺろとつまみ代わりに焼酎を飲んでいると、だんだん甘口醤油のおいしさがわかるようになってきた。

糖度は39.8%

こちらのお店のお醤油は、糖度が高かった。
ほっとした。
ただ甘いというだけではなくて、甘さがちょうどよいコクになっている醤油で、とてもおいしい。