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フェティッシュの火曜日
 
ネギで作った流しそうめん


蒸し暑い夜が続くと、真夜中に、突然「そうめんが食べたい」と思うことがある。あの細い麺をするするっと、かっこみたい。特に書き仕事などしているときだ。

そしてなぜかそんなときに限って「ふつうにザルに盛って食べるんじゃなく、流しそうめんがしたい」などと突拍子もないことを考えたりする。都会の片隅で真夜中に仕事という、自由のままならない環境にあると、人はより強く奔放さを求めるものなのだろうか。

とにかく、活きのいいそうめんを食べたいと思い、真夜中にシステム構築してみることにした。寄り目で見ていただきたい。

乙幡 啓子

薬味じゃない、インフラだ

そのシステム構築の材料とは、ネギである。

突然この人は何を言い出したんだと、いぶかしがらないでほしい。それにはちゃんと訳がある。


6本。買いすぎ。

ある日、ネギを洗っていて、「ネギはホースやパイプの代わりになるな」と気づいた。ネギの片端から水を注入すると、すんなり反対側に水が通っていく。


上から水を流すと、
わかりづらいが反対側から水が出て行く。

ってそりゃあんた、当たり前の話なんだが、妙に納得というか、感動に近いものを感じてしまった。で、当初は企画を「ネギでホースを作る」で行こうと思っていたのだが、「継ぎ目をどうする」という難問がクリアできず、そのままとなってしまった。読者の方にはどうでもいい試行錯誤である。

そのことが頭にあって、今回のそうめんインフラのリソースは「ネギ」にしてみようとなった訳である。これなら夜中でもこぢんまりと部屋の中で流せそうだし、筒型の形状を利用できるし、そのまま薬味としても使えて無駄がでないって寸法だ。いいことだらけだ。ちょっと小さいことを除けば。


ネギを適当な長さに切り、おなかを裂いておく。
鉄骨は、コンビニ袋に入っていた、わりばし。

紐でゆわえつける。この時点で、何をしようとしていたかわからなくなる。
橋脚の高さを微調整。この時点で、何をしようとしていたか思い出す。

樋(とい)=ネギの幅も微調整。
こういうユニットを、段違いにおいていけば、いいはず。

微調整に次ぐ微調整ですっかり食欲を忘れたころにできたのが、こちら。「ネギ製 流しそうめんプラントシステムVer.1.0」である。ではさっそくそうめんをゆでてこよう。

せめてそういう名前にしないと情けない、という外観。


 

 
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