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ひらめきの月曜日
 
浴衣の草木染め体験会


絞っていた糸をほどく

布を染め終わったところで、絞っていた糸をハサミで切ってほどいていく。

きつく縛っていたのでなかなか糸がほどけず、うっかりハサミで布を切ってしまいそうになる。


緊張する一瞬。 糸をほどくと白い布が!

ドキドキしながら糸をほどくと、ちょっと白すぎる気もするけれど、どうにか絞り染めができていた。うれしい。


ちょっときつく縛りすぎたみたい。でも満足。

 

布を干す

さっきまでの豪雨がすっかりと上がったところで、絞りをほどいた布を中庭に広げて干す。

さっきまで真っ白だった布が、かわいい模様付きで色とりどりに染まっていてとても綺麗だ。

と、喜んでいたら問題発生。


絞り染めの模様がとてもかわいい。 あ!

私の布にグレーの染みがポツポツと付いている。


ガーン。

 

違う色の媒染は離れてやろう

この染みは、どうやら栗のグレーの媒染液が跳ねてできてしまったものらしい。急な雨のために狭い空間でやったのが悪かったか。

そういえば稲葉さんも媒染液が混ざらないように気をつけろといっていた気がする。人の話は良く聞こう。


このグレーの媒染液がついちゃったみたい。 雨上がりの山間部は寒い。

せっかく染めた生地にシミがついちゃってちょっと悲しいけれど、染まってしまったものは仕方ない。浴衣を買って早々に屋台で買ったフランクフルトのケチャップが垂れたとでも思って諦めよう。浴衣作り自体はとても楽しかったし。

まあ男の浴衣なんて誰も見ないから、別の女性の浴衣に染みができたんじゃなくてよかった。と、いい人ぶることにしよう。

この一件の後、草木染め体験の際には、違う媒染を使う人同士が近づかないように厳戒令が出されるようになったそうな。

めでたしめでたし。



浴衣を着てみた

いい人生勉強ができた浴衣の草木染めの一ヶ月後、お待ちかねの浴衣が到着したのだが、着る機会が無く時が過ぎた。根本的に着方がわからないし。

最近になってようやく友人達と隅田川の花火大会に行くことになったので、友人の着付け師に頼んで浴衣を着てみた。

着てみたら、予想以上に前座の若手落語家みたいになった。

得意な演目は「じゅげむ」です。うそ。

小学生の頃、ヨタローという深夜番組の影響で落語家にちょっと憧れていたので、形だけでも近づけたのでとても満足です。

取材協力:つむぎの館
※今シーズンの浴衣草木染めはもう募集していません。



 
 
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