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フェティッシュの火曜日
 
木の船に乗ってじゅんさいを採る

もちろんお持ち帰りも楽しい

船を下りると、おばさんがめいめいのじゅんさいを袋詰めしてくれた。


私は一番少なかったです。
重さもいちおう量ってくれる。3人合わせて1.5kgほど採れた。晩のおかずには十分過ぎる量だ。

3人分を合わせ、そのうえおばさんの採った分もちょっと足してくれた。ボウズの人なんていないのに、なんてありがたい。

さて、持って帰ってさっそくじゅんさい宴会だ。なんと鳥鍋に入れて鍋物として食べるのだという。酢の物くらいのメニューしか思いつかなかったので、どんな仕上がりになるかすごく楽しみだ。

このあたり、読んでいらっしゃいます皆様に「いいだろ、うらやましいだろ」と、内心自慢しながら書いておりますこと、申し訳ありませんがご了承ください。


やってみてわかったが、1日いても10リットルなんてそうそう採れるもんではない。
お持ち帰り用のこういうビニール詰めって、縁日みたいでわくわくします。

 

そして試食タイムももちろん楽しい

生のじゅんさいは、ヌメリを落とさないように下ごしらえするのが大切。手早く行おう。


軽く2〜3回洗ってゴミなど取ったあと、沸騰したお湯に通して、色が鮮やかになったら・・・
さっとすくい上げ、氷水で冷やしてザルに上げます。

つやつやのヌルヌル。

この日はTさんの心づくしで、地元名産の比内地鶏の鍋となった。これがまた、ただでさえうまいのに。

このあたり、読んでいらっしゃいます皆様に「いいだろ、うらやましいだろ」と、内心自慢しながら書いておりますこと、ご了承ください。

じゅんさいをあらかじめ椀に盛っておき、その上に比内地鶏の鍋をよそって食べるのが、じゅんさいの歯ごたえを楽しむコツだ。じゅんさい沼のあのおばさんに教えてもらった。


暑いので、鍋調理は台所で。
鶏のダシと脂が溶け出した熱々の汁でじゅんさいをいただく。
酢の物は、簡単にノンオイルドレッシングを使ってもうまい。
わさび醤油も合う合う。

すみません、正直申しますと、食べてるとき写真をあまり撮れませんでした。

つるつるっと、どんどんじゅんさいが喉を通って、酒が進んで、写真どころじゃなくなったのさ。悪いな。

寒天のような透明なヌルヌルが気持ちいい。同じような食感だと私は「もずく」を思い出すのだが、じゅんさいはぜんぜん癖のない味。というかこれ自体に味はほとんどなく、調理しだいなのだ。

あまりに食べて食べて、しまいに動けなくなった。たぶんこの宴会で膨れたお腹の半分はじゅんさいだと思う。私は今じゅんさいでできているよ。なんて健康的なんだ。

他にはてんぷらなんて食べ方もあるそうだ。うわー、食べたい。揚げたらどんな食感なんだろう。食べたい食べたい。というかじゅんさい沼ひとつ欲しい。

でもじゅんさいの時期は5月から8月前半。今年の季節はほぼ終わり。来年まで待たないといけないのだ、シュン・・・。

実家に送るつもりだったお土産のじゅんさい、食べてしまおうかと思っています、お母さん。

高級比内地鶏もうまーい!


 
 
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