これも運命さ
どうして最初からガーナを使わなかったんだろう、今になってみるとそう思うけど、その時は気付かなかったんだ。 そういう事ってあるよね。 僕はいつだってそうなんだ。 とにかく、ガーナを湯せんにかけなきゃ。 今は前に進まなくちゃ。
見通しがでてきた
ガーナはきれいに融けて、ようやく歯車が回りはじめた感じさ。 きっとこれで何もかもがうまく行くだろう。 そう、ついに融けたチョコレートにお茶漬けの玉を入れるときが訪れたんだ。
とても良い感じなんだ
融けたガーナにお茶漬けの玉を入れて、すぐにスプーンでかきまぜた。 すると、さっきの融けたクランキーみたいな感じになってくれたんだ。 それをラップの上にていねいに乗せて、あとは冷えるのを待つだけさ。
成功したようだ
あら熱がとれてから冷蔵庫で冷やして、1時間くらいは待っただろうか。 チョコレートが冷えて固まったのを確認して、冷蔵庫から出してみたんだ。 見た目はとってもおいしそうなパフ入りチョコレートになった。 もちろん入っているのはパフじゃなくてあられなんだけど、それでもとってもうまそうにみえるんだよ。 やったぜ、僕はそう心の中で叫びながら、目の前のチョコを二つに割ってみた。 中の様子を確かめたかったからね。
クランキーよりうまかったぜ
僕はもう我慢ができなくって、さっそくでき上がったチョコにかじり付いてやったんだ。 その味ときたら、本物のクランキーよりもサクッと歯ごたえがあって、しかも香ばしくて、君たちにも食べさせてあげたいくらいだよ。 あれは最高のごちそうだったね。 ただ残念だったのは、クランキーから取り除いたパフでお茶漬けを作りたいっていう願いが叶えられなかった事。 それだけは今でも心残りなんだ。