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フェティッシュの火曜日
 
製材所で赤いレーザーが光る

皮むき機、ただし大木の・・・

工程は前後するが、最後に原木の皮むきの様子を見ていただこう。すごい音とビジュアルでひるんでしまいそうなのだが、むく機械もむかれる対象もやたらでかいので、いとも簡単に木肌があらわになっていくように見える。


この設備が、木をむくためだけのものとは!


操作室はシンプル。
この四角い網の中がカッター。タイヤの回転で原木を回しています。
カッターの歯。木皮むきに効率のよい歯並び。
木屑はコンベヤで排出。

このようにして、平均で1日に7本(10立方メートル)の原木を製材しているそうだ。ふう、木の香りでお腹がいっぱい。自分の体が新築の家みたいだ。

最後に、竹内さんにお話を伺った。

「実は秋田杉の生産量は、戦後はなんと年に100万立方メートルもあったんですが・・・今は3000立方メートル程度に落ちています。自然保護ということで木材の消費に厳しい目もありますが、私たちは『切って使う』ための木を育て使っています。植林して森を適正に手入れしていけば、森の保水によく災害防止にもなる。植林→育成→伐採→植林というふうに、バランスよく回転させることが重要なんですね」

なにごとも、欲のままに行動してあとはそのまま、というのでなく、そのあとに続けられるようケアしていく。これは何にでもあてはまることだと思う。ダイエットもしかり、貯蓄もしかり。

変なところに共感する筆者を尻目に、木について熱く語る竹内さんの目は少年のようでありました。



写真を・・・とお願いしたところ、急遽ティッシュでテカリを抑えてまでご用意いただいた。ありがとうございました。

株式会社東邦ホームページ
https://www.meimoku.com/



 
 
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