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過剰な写真たてと、ふーん、って感じの主張のない写真 |
おもしろくないのがデフォルト写真
あれだけ苦労して撮ってきた写真だったが、家に帰って飾ってみると、案の定、面白くなかった。素人が薄暗いところであわてて撮った花の写真。面白くないのも当たり前だ。
しかし、デフォルト写真の本質は「面白くなさ」にあると思う。お店で飾られるデフォルト写真は、あくまで写真たての引き立て役。面白くてはいけないのだ。僕の写真はなんだか生気の感じられないぼんやりとした写真だが、面白くなさの点ではなかなかいい線いっているのではないだろうか。
ひとたび使われてしまえば、一転して主役は写真になり、写真たては引き立て役に降格されてしまう。そんな写真たてに、束の間の主役の座を与えてくれるデフォルト写真。なんだか夢のある話じゃないか。 |