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ロマンの木曜日
 
ふろくで遊びたい

とうとうあのふろくが我がものに

 数多くの本が並ぶ書店の中で、ひときわ目をひく一角。それは、たくさんのふろくで膨らんだ児童向け雑誌のコーナー。子供の頃にあまり買ってもらったことがないせいか、ずっと気になっていました。

あのふろくがほしい。あのふろくで遊んでみたい。

今年の正月は、30年越しの夢を叶えることにしました。

萩原 雅紀



ふろくを求めて

児童向け雑誌において、時に本体よりも存在感を放つふろく。

ふろくでパンパンに膨らんだ雑誌は子供心に無限の可能性を感じさせ、何とも魅力的な存在でした。

でも僕はほとんど買ってもらった経験がなく、したがって、あのふろくで遊んだ記憶もありません。

いつまでも僕の心の中に残るふろく。しかし大人になった今こそ、誰にも気兼ねなくふろくで遊べるときかも知れません。年齢的にも、ふろくがついた児童向け雑誌を読む子供がいてもおかしくないはず。そう自分に言い聞かせて、人目を気にせずに買いに行きました。


近所の書店へ 激しく主張し合う児童向け雑誌の山

書店には、目当ての児童向け雑誌が大量に平積みされていました。想像したよりも種類が多くて驚きましたが、対象年齢やふろくの厚みなどを見比べて熟考し、何冊か買って帰ることに。

ふろくが大きすぎてすでに本からはみ出しているものもあり、期待で胸が膨らみます。

それにしても、どの本にも共通しているのは表紙の情報量の多さ。誌面に登場するキャラクターの顔写真はもちろん、今月号のふろく内容、特集記事の紹介など、ものすごい密度の写真とテキストが派手な色使いでレイアウトされています。

幼い頃からこういった本に慣れ親しんでおけば、年齢を重ねた時に同様の情報量を持つファッション誌や女性週刊誌に違和感なく移行することができるでしょう。つまり顧客の囲い込みです。

まさか、そこまで考えたマーケティングによる結果のデザインではないと思いますが。


ものすごい情報量と色使い ものすごい厚みのふろく
選びきれなくて6冊も買ってきてしまった 対象年齢を30歳オーバーしてるが気にしない

書店でさんざん見比べたものの、どれも面白そうなので選びきれず。とりあえずふろくが気になったもの、売れセンっぽいもの、そのライバル誌と思われるものを適当にチョイスしたところ、6冊も買ってしまいました。内容は「めばえ」「幼稚園」「てれびくん」(以上小学館)、「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」(以上講談社)という、奇しくも小学館vs講談社のガチンコ対決の様相。

どうやら近々、新しいシリーズの仮面ライダーが始まるようで、新ライダーをフィーチャーした表紙が目立ちます。しかしこの顔(顔?)、ずっと見ているとかっこいいを通り越して何だか小エロな気がしてきます。


もはや複眼がどうとかを超越してる 唯一すべての雑誌の表紙に載っていた人

また、猫科っぽいデザインの赤いマスクの人は唯一、ここにある6誌すべての表紙に載るという快挙を達成。調べてみると現在放送されている戦隊もののリーダーでしたが、こちらも次号からは新シリーズが始まってしまう模様。去りゆくヒーローに各誌が花を持たせた、という格好でしょうか。

しかし、こういう雑誌を買ってもらえる子は新シリーズの情報が事前に手に入るのに対し、僕のように買ってもらえない子は突然の最終回宣言に呆然としてしまうことでしょう。幼稚園でも、まだ知らない新しいヒーローごっこが情報通の子たちによって始められ、ついて行けない子にはショッカーの役しか残っていないのです。

こういうのを最近は格差とか言うけど、そんなの普通に30年前からありましたよねえ(愚痴です)。

 

それはそうとふろく

ふろくで遊ぶにあたって、まずは本を読んでどういう謂れのふろくなのかを理解しようと思いましたが、まったく理解できませんでした。

「きょう力なわざで、てきをたおせ!」とか「超せいのうマシンで、おそるべきてきにたちむかえ!」などと、どういう相手かも分からずに、いきなり戦いを義務づけられてしまうのです。それだけ特殊な能力を持っているなら、お互いを認めあってウインウインとなるよう目指して協力したいところですが、許されません。


だ、だあくねすむうんぶれいく? 今回もっとも目を引いたふろく、ワンセグけいたい

本を見ても意味が分からないので、何も考えずにふろくで遊ぶことにします。


 

 
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