妖しいカニ、現る
新宿に来た。もう日はとっぷりと暮れて、ライトアップされた街がとても美しい。
…と、よく見ればそこに何かいる。
…すみません。このカニを持っていると、ついつい遊びたくなってしまうんです。
ちがうちがう。かに道楽の看板のように動かしてナンボじゃなかったのか。とにかくモーターのスイッチを入れてみようじゃないか。
私としては「どうだ!」な出来なのだが、カメラを構える友人の中村さんには動きが地味に見えるらしく「それって手で動かしてるんじゃないの?」と言われてしまった。なんて失敬な。さらに「音と動きがエロい」と言ってゲラゲラ笑っている。つくづく失礼だ。
それならば、手の届かない木の上に置いてみようじゃないか。「さるかに合戦」でカニは木に登れないことになっているが、どっこいメカガニは木にも登るのだ。
これで、カニが自分の力だけで動いていることが分かるだろう。
実はまったく「どうだ」じゃなかった。左側面がほとんど動いていない。モーターと脚を繋ぐ部分固めすぎたのがマズかったか。
次回があるなら、是非参考にしたいと思う。
工作って楽しいんですね
リアルかに道楽作り、思った以上に楽しかった。というか、工作自体が楽しいんですな。モーターを動かしたり部品を切断したりする作業が、こんなにウキウキするものだとは知らなかった。
とりあえず、今の私にはこれが限界だ。もっと工夫すれば両脚ともスムーズに動いたのかもしれないが、たとえ片側だけでも動いてくれて感動している。もしダメだったら、風の強い場所に行って脚を揺らし、それで「動いた!」ということにしようかとさえ思っていたのだ。
じゅうぶん満足です。