石、見つけました。
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次のランナー登場
僕の不安を察してくれたのか、次のランナー工藤さんはサイトを見て見事に石を発見してくれた。
ランナー工藤さんの声「あるってわかっていても、探していた石が見つかるとうれしいですね」
な、そうだろう。置いた僕は親心で遠くからずっと石を見張っていたけどね。今日は本番公開前なので使っていないが、石を見つけに行ったが、すでに持ち去られた後だった、という場合には「先を越されました」という投稿ができるのもにくいところだ。石を追ったすべての人が主役になれる。
とにかく石は引き継がれた。果たして次はどこまで運ばれていくのだろう。しばらくついて行ってみることにした。 |
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石、運びます。 |
交通機関を使ってもいいです。 |
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工藤さんは石を手に電車を乗り継いでいく。僕はこのあたりに土地勘がないのだが、結構な距離移動したように思う。ルールとして輸送手段、移動距離に制限はない。
とある駅に着くと工藤さんも僕と同じように石の置き場所を探し始めた。その重さに耐えかねたのか、その辺に置いてしまおうとする工藤さんをなんとか制する。 |
やはり考えるのは置き場所。 |
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石リレールール
・石を人の迷惑になるところには置いてはいけない |
歩道や線路、人の家とか区役所とか、とにかく常識的に考えて誰かの迷惑になりそうなところには置いてはいけない。都会ではなかなかそういう場所を探すのが難しいかもしれないが、それもまた石リレーの醍醐味である。 |
迷惑になりそうな場所はだめです。 |
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さんざん悩んだ末、工藤さんは繁華街の歩道の生け垣に石を置いた。確かにここならば私有地ではないし、直接的に誰かの迷惑になることもないだろう。人通りが多いところに置くのは逆にカモフラージュにもなる。今回たまたま石が派手な色をしているのでこんなに目立つが、一般的な石色だったらこうして置かれていても誰も特別視しないはずだ。
任務を終えた工藤さんがすかさず石サイトに「石、運びました」投稿を入れる。あとはこれを見た人が次に石を見つけてくれるのを待つだけだ。 |
本番では石色の石を使います。 |
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果たして次のランナーは現れるのだろうか。待つことしばし、突如あがった歓声に驚きながら目を向けた。すると
ライター古賀さんが石を見つけて踊っていた。すごくうれしそうだ。
ランナー古賀さんの声「階段登ったらピンクが見えたんですよ。やったー、間違いない!って思いました」
そんなに喜んでもらえると石冥利に尽きる。さて次のランナーとなった古賀さんはどこまで運んでくれるのだろうか。 |
目立つ。 |
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あ゛。 |
みっけたどー! |
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石を小脇に抱えた古賀さんは電車に乗って次の場所へと向かっていった。はじめから行き先に目星を付けてきたのだろうか、迷うことなく固い意志を持って進んでいく、石を持って。 |
石を小脇に抱え電車を待つ女性。 |
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ランナー工藤さんの声「石が自分の手から離れるとなんだか寂しくなりますね」
僕もそれは思っていた。心にぽかんと石大の穴があいている。あとは後任のランナーに任せてゴールのカルチャーカルチャーで石を待っていてもいいのだが、それではなんだか不安なのだ。石、大丈夫だろうか、石、なくならないだろうか、石、悪い人に連れ去られないだろうか。初めてのお使いに子供を出した親みたいな気持ちになってきた。 |
石を小脇に抱え繁華街を歩く女性。 |
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そうこうしている間にランナー古賀さんと石は、とあるオフィスへとやってきていた。どうやら古賀さんはここへ石を預けていくつもりらしい。
石リレールール
・石はお店などにお願いして預かってもらってもよい |
ちなみにここは住社長のオフィス「デジタルビイム」。ここに石を預けたことを石サイトに投稿して次のランナーを待つ。(石をお店に預ける時には必ずお店の許可をもらってください)。
お台場までまだまだ遠いが石はちゃんとゴールできるのだろうか。 |
この事務所に預かってもらおう。 |
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