大北君は熱々のマーボ丼をチョイス。意外と大丈夫、と勢いよくかき込んでいたが、食べ終わるころには首筋にいくつもの汗の筋が伝っていた。
そして水冷服の僕。僕はカップラーメンを選んだ。真夏に外で食べるカップラーメン。いつもなら自殺行為だが、今日だけは違う。夏の気温はラーメンが冷めることすら許してくれないのだが、そんな熱々のラーメンもむしろおいしく感じられるほどだ。まるで部屋で食べてるみたいにスルスルと食べられてしまう。もちろん汗が流れることもない。挙げ句、大北君の熱々のマーボ丼を見てうまそうだとすら思っていたのだ。
氷の投入でさらにパワーアップ
さて、食事を終えて少しタンクの水も温まってきてしまった。そんなときは氷を投入するのだ。
氷を入れてポンプ電源を入れると、ブーンという音がして、「きたぞ、きたぞ」と気分も盛り上がる。そして次の瞬間、キリリとした冷たさが服の中を駆け巡るのだ。思わず背筋も伸びてしまう。 |