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フェティッシュの火曜日
 
水冷服でクールな夏を

 

サイズ、口径、ともに申し分なし

これで落ち着いて作業ができます

 家に戻ってきた。ここなら安心して一人の工作に没頭できる。

 帰りにホームセンターによったところ口の広いボトルがあったので、さっきいい加減に作ったタンク部分をこれに交換することにした。


キャップに穴を開けて
ポンプが通った

これまたパテで無理やり固めた

 前のページでエポキシパテの使い方はわかった。もうこのくらいの作業はお手の物だ。進化していく僕の工作スキル。合言葉は「困ったらパテで固めろ」だ。いやそれは進化といっていいのかどうか。

 パテが乾いたら、今度こそ水を循環させる仕組みは完成だ。服にする前に、いちど体に巻いて、涼しさを確かめてみたい。


水入れて
氷いれて

スイッチオン
おおおっ

 

結露が冷たさを物語る

確かに冷たい

 おおおおっ。スイッチを入れた瞬間に、シュコシュコっとチューブに水が流れ込む音がした。「自分の作った機械が動き始めた!」というプリミティブな喜び。

 そしてまもなく水の冷たさがゴムチューブ越しに伝わってきた。氷を直接触ったときの鋭い冷たさではなくて、もっと遠くでひんやりした感じ。氷のうみたいな感じだ。

 しばし冷たさを堪能したあと、チューブをはずしてみてみると表面に水滴がついていた。水漏れではない。チューブの冷たさに、部屋の湿気が結露しているのだった。なんと強力な冷却効果!

 

水冷装置から水冷服へ

 ここまできたらあとは服にするだけだ。タンスからいらないTシャツを引っ張り出してきた。以前、下着として着ていたものだ。下着→部屋着→たんすの肥やしを経て、いまハイテクスーツへ。ずいぶん遅咲きのキャリア。

 氷水でも冷たすぎないことがわかったので、チューブは直接肌に触れるように、Tシャツの内側に縫い付ける。


タンク部分はトートバッグでの携帯を想定
Tシャツを裏返して縫い付けます。

途中でうまくいかなくなって、着た状態で縫うことに変更
変更したことを後悔しているところ

できた!

 30分ほどの裁縫のすえ、ヨレたTシャツはついにハイテクスーツに変身した。慣れない裁縫のせいでTシャツは変な形にチューブが縫い付けられ、いろんなところがゆがんでいたり出っ張っていたり、ものすごく着心地が悪かった。しかしやり直したところでうまく出来るとも思えない。ひとまずこれはこれで完成としよう。

 

ちなみにものすごく脱ぎにくい
と思ったら下に着てた服を縫いつけてしまっていた

改めて、完成図

 次ページで、いよいよ水冷服の効果のほどを検証します。



 

 
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