冷蔵庫 or 郊外土地付き一戸建て
（国産1号機の冷蔵庫）

そんな愛らしい青緑色の洗濯1号機の横にあるのは、冷蔵庫の1号機でした。洗濯機と並んで三種の神器のうちの一つ。

機能性はともかく、デザイン的には、白っぽくて、かわいらしくて、家にあってもいいんじゃないか、という気分になってくる。

上のほうについているアンテナみたいなのは何かとたずねたところ、これが冷却装置なのだという。

なるほど。進化の過程でこの余分なアンテナみたいなものは収縮し、どこか別の奥のスペースに入ることになったのだろう。

本来は展示品は手を触れることはできないのですが、特別に冷蔵庫の中を見せてもらいました。

中は何の変哲もない冷蔵庫でした。安いアパートとかに併設されている冷蔵庫っていまだにこういうのですよね。製氷機もついている。

ただ、圧倒的に違うのはそのお値段。冷蔵庫を買うのは720円だったが、このお値段で郊外で土地付きの一戸建てが買えたという。

冷蔵庫 or 一戸建て。

すごい選択肢だが、家一軒＆土地と同じ価値のある冷蔵庫で冷やした氷はすごくうまかったんだろうな〜と想像した。

現代の掃除機は原点回帰だった
（国産1号機の掃除機）

洗濯機に遅れること1年の1931年、国産1号機の掃除機が誕生した。

で、驚いたのが、掃除機が縦置き型なのだ。現在の主流はネズミみたいな形（キャニスター型と呼ぶらしい）から縦置き型に変わってきているが、なんと1号機は時代を先取りして縦置き型なのだ。つまり、現代の掃除機は、1号機に近い形に原点回帰したことになる。

動画を撮ってきた。