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はっけんの水曜日
 
ごはんとお粥の研究

ものすげー少ないですな。まだ4倍なのに。

■1/4合の米を一合の水で炊くよ

 3回目のトライは、1/4合の米だ。それをカップ一杯の水で炊いてみる。重さにして36g。一円玉36枚分と例えると、それは重く感じるか、軽く感じるか。っていうか、全然ピンと来ない。

 大体こんだけ少ないと、米を研いでる感じが微塵もしないので可笑しくなった。

 

■よんーばーいー、ごーはーんー

全然ご飯だ。どうしたもんか。

 炊きあがりは97g。水分率は62.89%。一合スケールに合わせると、388g(97*4)にしかならない。さっきの2倍ご飯が336gだったので52g増えただけ。水の割合が倍になったにしては期待はずれの結果だ。

 原因は、水に対して米が少なすぎるので、どうも炊いている間にどんどん蒸発してしまうのらしい。米があれば水を吸収してくれるので蒸発を抑えられるのだが、いかんせん米が少なすぎる。

 と言う事で、これから先は水の量を倍にしてみる事にした。つまり、二合の水で炊くわけだ。となると米の量も倍になるので6倍なら48g(146/6*2)の米を360mlの水で炊く事になる。

 

■ろくーばーいー、ごーはーんー

水が残るようになった。これはもうお粥だろう。お粥=米と水が分離した状態と定義。

 米48gに対して水360mlで15分炊いて15分蒸らした結果は、314gのお粥。水分率84.17%はここまでで最高の値。風邪引いた時とか、二日酔いの時に食べたい優しさだ。

さて、ご飯は超越した。では米スープはどこだ。

 

■じゅーばーいー、ごーはーんー

かなり薄くなってきた。ここらが3コマ目か。

 30gの米を360mlの水で炊いた。いわゆる10倍粥で、離乳食として生後半年くらいから食べるのがこんなの。子育てはした事無いけど、血迷って1ヶ月離乳食で暮らした事とかあるので知ってる。

このレベルならまだ「お粥」と言えそうだ。水分率は90.68%。大台を超えた。

するする入っていきますよ。

更に水を増やそう。

 

■じゅーろーくーばーいー、ごーはーんー

2の乗数ならいくらまででも言える。16,32,64,128,256,512,1024,2048・・・。

 キタキタキタ。ついに米スープの領域に来た。18gの米を360mlの水で炊いて16倍。91.35%の水分量だ。って、あれ、10倍とあんまり変わってないか。でも、その数字以上に米スープだ。米スープ=上から見て米が完全に見えない状態と定義したい。

これっぽっちの米。魂より軽い。

 大体どうも、4倍と6倍の間に米とお粥の境界があって、10倍と16倍の間にお粥と米スープの境界がある事がうっすらわかった。では、それらが本当に正しいのか、今度は炊いたあとに時間をおいて確かめてみたい。

なんでそんな事を調べる必要があるのかって?そりゃ個人的に気になるからに決まってるじゃないか。


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