こ、これは…

あれだけ厚みのあるパンを揚げたのだ。のんびりしてると、油を吸いまくってエライことになってしまう。

こちらの思惑通り、カリッと揚がってくれた。表面がザクザクとしておらず滑らかなところが本物とは違うが、今さら見た目の違いについて何かを言える立場にない。

評価のポイントは、やはり味だろう。

嬉しくなるくらいにコロッケだった。しかも噛むたびに衣がグワシャーッ！と盛大に音を立てるようなカリカリのコロッケだ。

かと思えば、具と接する部分はモッチリしている。

カリッカリでモッチモチで。…こう書くと「それは揚げパンじゃないのか？」と指摘されそうだが（いや、千
歩譲ってこれは正真正銘の揚げパンだが）味の点で言えば、やっぱりコロッケなのだった。

たとえ百歩譲ったとしても「パンの風味を強く感じるコロッケだねー」までしか言うつもりはない。

満足だ。舌も腹も（すごいボリュームなのです）十分すぎるほどに満ち足りた。が、フライと言うからにはコロッケだけで結論を出すには不十分だろう。

中が生の場合はどうなる

コロッケは外側さえカリッと揚がれば問題ないが、具が生の場合は中まできちんと火を通す必要がある。

ええ、いきなりトンカツを作ろうとしております。

パンが餃子の皮のように密着するのが分かったからには、薄切りパンで肉を挟んでやろうという魂胆です。

パンを衣にする場合、中の具をカットしなければならない欠点はあるが、まぁ大目に見よう。卵だ小麦粉だと大騒ぎするのに比べたら、これくらいは屁でもない。

問題は、中まできちんと火が通るか否かということだ。