この店もやはり青年会議所に協力する形で、焼津割を11月から出し始めたばかりとのこと。まだまだ試行錯誤の段階だというが、今まで聞いたこともなかった飲み方だったため、誰も正解がわかっていないクイズみたいな状態でのレシピ作りなのだという。
注文する人もまだ一日に数人程度で、「おかわりを頼んだ人は一人もいない!」という店主の言葉が、焼津割の現状を一番表わしていると思った。
でも10年経ったら、「とりあえずビール!」じゃなくて、「とりあえず焼津!」っていうのが当たり前になっているかもしれない。それがどれくらいの確率なのかは置いておいて。
焼津割の魅力について
本日5軒のお店を回って、そのうちの4軒で焼津割を飲んだわけだが、一番の見どころは「カツオ出汁で割った焼酎を出してくれ」という青年会議所の無茶ぶりに対して、お店が戸惑いながらも独自の答えを出そうとしている、料理マンガみたいな展開の構図なのだと思う。
出汁から研究してみたり、ロックにしてみたり、焼酎の組みあわせを考えてみたり。それぞれの店が迷いながらも出したオリジナルの回答を、一杯づつ確かめながら飲み歩くのはとても楽しかった。焼津割を本気でおいしいと思っている人には出会えなかったけど、そういう名物料理って世の中に実はけっこうあると思う。
もうそろそろ終電なので帰ります。 |