僕はかっこいい
乙幡:石川さんのぐっとくる記事はなんでしょう?
石川:僕がすきなのは、萩原さんの「扉の閉まる音がかっこいい」です。
乙幡:ひたすら扉!
石川:正直、肝心のかっこよさはよくわかんなかったんですけど…。でも真摯に扉の音と向き合って、それをなんとか人に伝えようとする姿にグッと来ました
乙幡:そんな萩原さんがかっこいい
石川:そうですね。音よりも萩原さんがかっこいい。タイトルも「扉の閉まる音がかっこいい」ではなくて、「僕はかっこいい」でも差し支えないくらいです
乙幡:1ヶ月くらい、全部の記事を「僕(私)はかっこいい」ってテーマにしたら景気も上向きになりそうですな。日替わりで、各ライターが、かっこいいかっこいいと。
石川:景気も上向きそうですし、全記事同じタイトルだから、タイトル画像作らなくてよくて楽です
乙幡:アクセス数は全く保証の限りではないですが
石川:同じように萩原さんのキャラクターがすばらしいと思うのが、これなんです「マッサージ機であれを試す」。こっちは萩原さん、なぜか被害者視点なんですよ。風呂上りの芝居を楽しみにしてるお父さんとか。すぐ地震で家沈んじゃうのに。
乙幡:題材が題材なので慎重に進めてますが、最後「好きです」で終わりますね。
石川:それまで再開発とかヒルズ倒壊とか言ってたのに、急に告白になりましたね
乙幡:しかも最後の最後に「ぢ」て
石川:この「ぢの呪い」わざわざ「まじない」ってフリガナ打ってるんですけど、ニュアンス的には完全に「のろい」ですよ。「おまじない」っていう感じではまったくないです。
乙幡:泥から出てくるし。
インドアとアウトドアの境界線
乙幡:展開が変わる、って他にもあったな・・・。ああ、「ミルククラウンを撮影する」。超スローの撮影成功?って思ってたのに、ねんど。
石川:撮影成功!の写真のキャプションが、「びろーん」ですからね
乙幡:で最後は「間違ってカメラをねんどで作らないように」って。作らんよ
石川:なめてんのか!って。でもGIFアニメはなんかかわいいですね。クレイアニメって感じで
乙幡:牛乳人間。かわいいといえば、「プラナリアをつかまえよう」がかわいくてもだえました
石川:僕も小学生のころ探しに行きましたよ。プラナリア。
乙幡:まだその頃はアウトドアの兆しもあったんですね
石川:図鑑大好きな子供だったので完全にインドアだったんですけど、まだ分別もつかない年だったので。アウトドアとインドアの区別がわかってなくてはみ出してしまったのでは、と思います
乙幡:それって生物的に黄色信号ですよ。「アウトとインの区別なし」って
石川:でも、それからいろんな人のご指導ご鞭撻があり、今では完全にインドアになったので大丈夫ですよ。かなり強固な境界を築きました。ちょっとやそっとじゃ破れません。
乙幡:よかった!
石川:インドアになれてよかった!
乙幡:あ、他にもアウトとインの境界の曖昧な人が。小柳さんの「ごみ箱にティッシュを投げても絶対外さない装置を作る」
石川:インドアのことをなぜかアウトドアでやってて、しかも見事なまでに緑が鮮やか。
乙幡:ティッシュ投げるだけなのに、インとアウトいったりきたりしてます。
石川:見事に境界はみ出ちゃってますね。
乙幡:結局、実用じゃないんですよね。絵が撮れればいい、という
石川:「できた」って言いたいためにやる、っていう。でも映像はかなり気持ちがいいですよ。一番最後の動画で、一回地面に落ちたティッシュがシュポポポってゴミ箱に収まっていく動きが白眉です
乙幡:あれ撮ったらもう今年は豊作といっていいですね。来年の苗床でも作りましょう。モチも米もたんまり買えます
石川:あとは遊んで暮らして、たまにティッシュ投げてシュポポポって。優雅な暮らしです
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