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ひらめきの月曜日
 
工作の合間には初恋の話を〜2008年総集編4

テコの原理で吹っ飛びたくて試行錯誤するんですがこの写真はイメージです。「てこでぶっ飛ぶ(安藤昌教)」

中世ヨーロッパの攻城兵器で日本の慣用句に挑む「匙を投げる(カタパルトで)(石川大樹)」


完成度では今年の工作1,2を争う「家具転倒防止邪鬼(乙幡啓子)」

サックスの拡大解釈「塩ビパイプでサックスをつくる(石川大樹)」

塩ビと心中すればいいのに

石川:安藤さんの「てこでぶっ飛ぶ」も、絵が撮りたかったタイプの記事ですよね
乙幡:絵が撮りたいというゴールは同じでも、くまなく体を使うのが安藤さん
石川:滑車とか使って、知識も総動員してる感じがしますよ。文武両道
乙幡:物理ができると記事に幅が広がってうらやましいや
石川:そんな乙幡さんに物理ができてない人の記事を紹介したいんですが。「匙を投げる(カタパルトで)」
乙幡:ぶはははは。タイトルからおかしい。そして塩ビ時代ですな
石川:塩ビ時代ですよ。原稿が書けたら編集部全員にメールで送るんですけど、そこに思わず「塩ビがあれば何でもできる気がします」と書きました。
乙幡:それ、「勇気があれば」って文脈ですよ。「勇気があれば何でもできる」
石川:塩ビ=勇気、ですね。サッカーボール=友達で、塩ビ=勇気
乙幡:石川さんの勇気は塩化ビニール
石川:思い出した!そんな具合で、この記事が書けたときは「塩ビでカタパルトができた!」ってすごいハイテンションだったんですよ。で、いざ掲載日、フタを開けてみたら同日掲載の「家具転倒防止邪鬼」がすごいクオリティで。もう二度と工作なんてやるものか、と
乙幡:おお、裏話。
石川:編集部がみんな「乙幡さんの記事すごかったねー」って言ってる後ろで、僕はひとり唇を噛んでました
乙幡:いや、こうなったら塩ビで行くとこまでいくっきゃないですよ。塩ビと心中だ!
石川:「塩ビ管の中から死体発見」ですね
乙幡:ハムみたいに筒状になって
石川:これが俺の目指した塩ビ管工作!って遺書に
乙幡:「乙幡からハム送られたらハムになったぞ」って(石川注:乙幡さんの本「妄想工作」に石川がたくさん出ているので、お歳暮にハムをもらいました)
石川:乙幡さんに捜査の手が回りますよ。海外に高飛びする準備をしておいた方がいいです

人生を切り売りしてます

石川:塩ビ管ついでに、これいきましょうか。「塩ビパイプでサックスをつくる」。この記事は僕の青春っぽい話が書いてあるので気に入っています。
乙幡:珍しく青春話が長かったので、どうしたのかと思ってました。
石川:工作が簡単だから書くことなかったんですよね。塩ビ管つなげるだけだし。だから自分の人生の切り売りを
乙幡:わははは、痛いほどわかります。工作って、作る過程以外は特に言うことないですよね
石川:そうなんですよね。だから隙間に人生のこと、青春のこと、初恋のこととかいろいろ盛り込んでいかないと。乙幡さんもなんか作るふりしてダンスのこと書く記事をやるといいですよ
乙幡:「・・・ここを曲げるのだが、ふと学生時代のダンスを思い出した」「ターンに苦労した」とかですか
石川:それ、「ふと」っていう言葉の応用範囲の広さにハッとしますね
乙幡:「ふと」さえあれば、ナノからペタまでふっとべますよ。

 

→まだあった! 科学なのに肉体派な記事
「灼熱の滑り台、温度調べ(T・斎藤)」
「張ろうぜ!クモの巣(安藤昌教)」
「口の中があったかくなる食べ物選手権(工藤考浩)」


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